精神激痛ガール【黒バス】

9話/下校したい。 ページ9

霧島くんと別れ、靴を履き替えて校舎から出る。


まぁそれなりの印象は持たれたようだし大丈夫だろう。


そう思いながら歩くと、やけに校門辺りがざわついていることが分かった。


「何事だろうか？」と思い、群がっている生徒達の会話を聞いてみる。




『見てー、あの子。コスプレしてるのかな？』

『でも可愛いよねー！誰か待ってるのかな？』




コスプレ、その単語に私の頭が異常な程に反応する。


まさかね……？と思いながらも、他の生徒の間を通り抜けて見ると……




「あぁっ！A〜！心配で迎えに来ちゃいましたっ！」


「……やっぱりフミフミか。」



「やっぱりって何ですか！」と言いながら頬をぷくうっと膨らませる彼女は、文明開花ガールこと「フミエ」である。


…本人が「フミフミって呼んでください！」と言うのでそう呼んでいるが。



「よりによってその格好で来たのね…。」


「えーっ！？可愛くないですか！？」


そう訴えるフミフミに対して溜め息をつく。

そりゃこんな和服で来てたら注目も浴びるわ…！



「で〜も〜、こっちも大変だったんですよ！Aが居ないって皆騒ぎ出して！ユアさんに聞いたら学校って言うからもうびっくり！」


「あー…言ってなかったね。…って、ん？いや、ハルカにも言っといたよ？伝え忘れかな？」


「ハルカさんーっ！？」



どうせハルカのことだ。敢えて言わずに、皆の反応を楽しんでいたのだろう。



「ま、心配かけちゃってゴメンね。帰ろっk「何事かい？」


私が「帰ろっか」と言おうとすると、誰かが言葉を被せてくる。



驚いてその声が聞こえてきた方向を見ると……






「……カラフル、だね。」


「ひゃわー！目がチカチカしますっ！」




キセキの世代(だっけ？)と騒がれている団体が立っていた。

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