精神激痛ガール【黒バス】

5話/変な女。 ページ5

＿＿視点

＿＿＿＿＿＿＿＿＿


「変な女っスね……。」



そう俺は呟く。


[変な女]と言うのは、先程声をかけてきた女のこと。


ざっと150cmあたりの身長で、世に言う[美少女]の類いに入るであろう女だった。


本来なら俺の顔を見た瞬間「サインください！」と言ったり、顔を赤くして逃げたりと言う反応しか見たことがない。

しかも、俺に対して嘲笑ってきたのだ。




「…まぁ、ただの演技っスよね！」


俺は「演技」と言うことで済ませることにした。

練習中に気をそらしたら怒られるっスもん！


そう自問自答を繰り返しながら歩いていると、俺を呼ぶ声が聞こえてきた。



「おーい！きーちゃん、おはよー！」


「あ、桃っち！おはようっス！」



長い桃色の髪をなびかせながら走ってくるのは、バスケ部のマネージャーの桃っち。


青峰っちは？と聞くと、テツ君とこ〜！と返してくる。


もう練習してるんスかね？



そう思っていると、桃っちが「あのねー！」と話出す。



「今日ね、新しい子が来るんだって！あと女の子！」


「へ〜……って、女子っスか？」



桃っちはキセキの世代とよく一緒にいると言う理由で、よく女子にいじめられる。


だから少し心配になってきた。



「だ、大丈夫だよ！ホラ、いい子かもしれないでしょ？」


「…まぁ、何かあれば俺達に言ってくださいっス！」



俺がそう言うと、桃っちは「うん！」と頷いた。

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