精神激痛ガール【黒バス】

4話/朝からイライラ。 ページ4

とりあえず門を潜り、校舎の中に入ってみたものの………



「……でっか。」


うん。外見で分かってたけど本当に広い。


そして周りの生徒達がざわざわと私の方を見て騒いでいる。



でも今は丁度4月なので、この時期なら新しい生徒が入ってきても何ら不自然ではないだろう。




そう思いながらも職員室を探す。

この校舎が無駄にデカイせいで、場所がどうにも分かりづらい。



「………ぁ。」


「………はぁ？」



ふと顔を上げると前に人がいることに気づき、「あ」と声をあげる。

その人は金髪にピアスと言う、何ともチャラそうな感じだが、私は正直助かった。


…なんか嫌そうな顔してるけど。



「あの、スイマセン。職員室って何処ですかね？」


「へ」


「んっ？」



私が職員室の場所を聞くと、何故かその人は間抜けな声をあげる。


私は何ら変なことは聞いていないはずだ。



「え、あ…職員室なら、あの角を曲がって階段で下に降りたらあるッスよ…。」


その人はしどろもどろ言う。

何だ、知っているのなら早く言えってんだよ。



私は軽くイラつきながらも一礼だけしてスタスタと歩いていった。



軽く「その髪、校則違反だと思いますよ？」と嘲笑いながら呟いて。

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