2話/朝の光は見えなくて。 ページ2
一見ただの廃墟ビルに見えるその場所、「地獄型人間動物園」
その中は、様々なガール達の檻でいっぱいになっている。
その檻の一つ、「精神激痛ガール」の檻に入っている女の子、愛撫 Aはと言うと…………
「…この目覚まし時計ッ…!」
一人目覚まし時計を相手に、にらめっこをしていた←
「も〜…ちょっと叩いただけなのに。すぐ壊れちゃうからやだなぁ…。」
そう、彼女は起きる際にふと目覚まし時計を強く叩きすぎたせいで、目覚まし時計を壊してしまったのだ。
しばらくにらめっこをしていたが、「あー、時間ないし…いっか!」と言ってバタバタと動き始める。
Aは今日から学校に通うことになった。
地獄型人間動物園は出入り可能なので、学校に行くことに問題はない。
上機嫌で鼻歌を歌いながら、新しい制服を着て鏡の前に立ち、くるりと一回転をする。
「ふふっ…。我ながら似合ってる、かも?」
「うんうん。特に胸の大きさが引き立って良いね。」
「んー、それはちょっと……って、え!?」
くるり、と後ろを振り返ると、先程まではいるはずのなかった人物が立っていた。
「………なんでいるの、ユア。不法侵入だよ?」
「やだー!ドア普通に開いたけどー?」
へらっと笑いながら答える少女、この子は“ユア”、脳漿炸裂ガールであり『ドM』な女の子である。
私はMは嫌いではない。むしろ好きな方なので、ユアとは結構仲が良い。
「うっ、とりま出ていきなよ。私、今から学校だから。」
いつもなら構ってあげられるが、今日は時間がないのだ。
しっしっ、と言うように手を動かす。
するとユアはわざとらしく「あれれ〜」と声をあげる。
「えっ、何?」
「いやぁ。もう時間ヤバイけど大丈夫かなぁって!」
ユアの言葉に思わず時計を見る。
……と、かなりヤバイ時間になっていた。
「うわああああっ!いっ、いってきますっ!」
私が大急ぎで檻から出ると、後ろから呑気な「いってらっしゃーい」と言う声が聞こえた。
270人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「黒子のバスケ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るー - めっちゃ面白いです!これからも更新頑張ってください!応援しています! (2017年4月22日 21時) (レス) id: f637c94fb1 (このIDを非表示/違反報告)
天ノ弱な月猫(プロフ) - すごく面白いです!気に入りました!更新待ってます! (2017年3月8日 14時) (レス) id: 5bf48274f0 (このIDを非表示/違反報告)
*紅き満月、蒼き紫陽花* - このお話、とっても面白かったです!!ドSな女の子という設定がドストライクでした(*^_^*)♪更新頑張ってください(´∀`*)♪ (2015年8月25日 23時) (レス) id: 593127d148 (このIDを非表示/違反報告)
枝豆@蜜柑じゅぅすさん信者( - はい、名前の通りです。本当にこの作品大好き!!その作品の作者の蜜柑様も大好き!!結婚しましょ!!←、更新頑張ってくださいね〜(*´ω`*) (2015年6月21日 16時) (レス) id: 6bd895357a (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑じゅぅす(^ω^) - マイさん» あざます!!更新頑張りまする! (2015年6月13日 9時) (レス) id: ab779f6e36 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:蜜柑じゅぅす | 作成日時:2015年4月18日 21時