第104話 伝えたかった言葉 ページ26
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マリアは、息を切らしながら城の階段をかけ上っていた。
(また、言えなかった…。伝えなきゃいけないってわかってるのに。でも、言わない方が私たちは幸せなのかな)
(いつまでアリババくんって呼べばいいのかな。いつになったら本当の呼び方で呼べるのかな)
頬をパンッと両手で叩き、自分に言い聞かせる。
(だめだめ。一緒にいられるだけで幸せなんだから。一生このままでも私は…平気だもん)
「大好きだよ…」
そのあとに続く言葉を、少女は心の中だけで小さく呟いて、胸にそっと閉じ込めた。
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ちぇりい(プロフ) - のどかさん» コメントありがとうございます! 続きを更新できるように頑張りますので、これからもよろしくお願いします! (2015年11月5日 6時) (レス) id: 19c12415ef (このIDを非表示/違反報告)
のどか(プロフ) - お久しぶりです!この小説も第三弾ですね、前回の展開がやばすぎて(フィアちゃんかっこよすぎですよ。)これからも頑張ってください!続きが気になって仕方ないですー! (2015年11月3日 22時) (レス) id: c4d22bd61b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちぇりい | 作成日時:2015年11月1日 17時