第41話 今日から女王！ ページ4
『我が魂を宿す少女よ…目覚めよ…今こそその力を解放するのだ…』
「誰…？ どこにいるの…？」
『私はいつも、お前の中に眠っている』
「ねえ、待っ…！」
目が覚めると、天蓋付きのふかふかベッドの上だった。
アステラス王国国王選挙で当選した歌姫・マリアは、厨二病をこじらせた様な夢を見てしまい、釈然としない顔をすると同時に、不思議そうに辺りをキョロキョロと見回していた。
広い部屋。シャンデリアをそのまま小さくした様な、きらびやかな電球。高級な置物や家具。美しい模様が編み込まれた絨毯。
前マリアが居候していた、メイたちの家とは180度違う光景だ。
少女は、眩しい光が差し込むカーテンを開けてみた。
窓から外の景色を見ると、目の前に青い空と雲が見えた。マリアが？を浮かべて下を見てみると、そこにはアステラス王国の首都・サンベルクの街の風景が広がっていた。通りをたくさんの人が行き交い、市場では商人が元気良く客引きをしている。
(あ、そっか…私、昨日引っ越してきたんだ)
そう。マリアが今いるこの場所は、アステラス王国の城である。
1週間前、マリアが当選してからすぐに王位継承式が行われ、マリアとその仲間であるメイ、フィア、ルカ、レイラの5人は、城に住むことが決定した。それからバタバタと引っ越しの準備をして、昨日ようやく到着したのだ。
選挙に当選した時からの出来事が未だに信じられず、少女がぼーっとしながら窓の外を眺めていると、コンコンと部屋の扉をノックする音が聞こえた。
「ちょっとマリアいつまで寝てんのよ！ 全員揃わないと朝ごはん食べられないんだから早く支度しなさいよ！」
フィアの甲高い声が朝から耳に響いてキンキンする。
「お、起きてるよ！ 今行く――――っ！ いったあ！！」
マリアは急いで部屋を出ようとしたところ、足の小指を棚にぶつけてしまった。
愛すべきドジっ娘、ナイスである。
部屋の外で待っているフィアは女王になっても変わらないマリアのドジっぷりに、はぁ、とため息をついた。
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真冬(プロフ) - いいえー。更新頑張ってくださいね(о´∀`о) (2015年7月2日 11時) (
レス) id: f157971441 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇりい(プロフ) - 真冬さん» なるほど…レイラさんは大人の色気、フィアはツンデレラブリーですもんね！ ありがとうございました。 (2015年7月2日 7時) (レス) id: 19c12415ef (このIDを非表示/違反報告)
真冬(プロフ) - お久し振りです(*´ω｀*)そうですね、やっぱり、紅炎様 ファンなので紅炎様ですね。あ、でもレイラさんとフィアが、好きです。続き、楽しみにしてますよ(о´∀`о) (2015年6月26日 22時) (レス) id: f157971441 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇりい(プロフ) - 真冬さん» 「頑張って」の一言だけでも十分嬉しいですよ！ ホント、真冬さまは神様です！ ありがとうございます！ (2015年6月21日 18時) (レス) id: 19c12415ef (このIDを非表示/違反報告)
真冬(プロフ) - ちぇりいさん» 返信遅れましたが、今回もまた続きが気になりますね♪何か、頑張ってくださいしか言えてないのですけどごめんなさい。だけど、とっても応援してますよ( v^-゜)♪ (2015年6月21日 11時) (レス) id: f157971441 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちぇりい | 作成日時：2015年5月30日 0時
