第5話 訳アリな美少女たち ページ7
重大な話だが、煌帝国が狙っているアステラス王国とは、今マリア、メイ、フィア、ルカ、レイラ、この5人が住んでいる国である──。
マリアがメイたちの家に来てから1週間が経つ頃には、5人はすっかり仲良くなり、互いの身の上を語り合うようになっていた。
まず、メイは王国の辺境の貧しい農村の出身である。
しかしその村で疫病が流行ったため、多くの村人が亡くなり、メイの両親も犠牲になった。
生き残った者たちは、壊滅的な状態になった村を復興するため、街に出稼ぎに行った。メイもその一人である。
フィアはとある西方の国の王女だったのだが、男の子を望んでいた王宮ではいらない子とされ、身内からも冷たい扱いを受けた。耐えられなくなったフィアは自分の居場所を求めて王宮を抜け出し、国境をも越えた。
ルカは幼い頃、隣国で生まれてすぐ、兄と共に両親に捨てられ、貴族の養子になった。しかし、その主人は最低な外道で、幼いルカたちを厳しくこき使った。ルカと兄は自分たちの本当の幸せを探すために、主人の目を盗み、屋敷を出た。
それからしばらくの間、彼女たちは支え合い、幸せに暮らしていたが、とある理由で兄が死んでしまった。独りぼっちになったルカは、アステラス王国にやってきた。
レイラは、王国のスラム街で育った。病気の母親と二人で暮らしており、その薬代を稼ぐため、レイラは自身の体を男に売って生活していた。
母が亡くなってからも、自分が本当にやりたいことが見つからず、娼婦を続けていた。が、だんだん結婚願望が強くなり、スラム街から街に移り住んだ。
「私たち、こんな感じで色々あって最初はバラバラだったの。でも、このアステラス王国で出会って、気が合ったから一緒に暮らしているのよね」
レイラがそう言って話を締めくくると、皆懐かしそうな目をした。
「…おもいだした。はじめて会ったとき、フィアがわたしを泥の中につきおとしたんだよね」
メイがフィアの方をじとっと見て言った。
フィアは珍しく申し訳なさそうな顔をする。
「わ、悪かったと思ってるわよ! ごめんってば!」
「あははっ! 冗談冗談。もうおこってないよ〜」
メイがフィアの頭をぽんぽん、と叩くと、フィアが悔しそうに歯ぎしりした。
「ずっと思っていたんだが…結婚したくてスラムを出た、なんて…レイラだけ理由が軽すぎないか?」
「ルカ…軽くなんてないわ。この歳にもなれば、結婚に対して焦りが出てくるのよ」
第6話 主人公の過去も訳アリ?→←第4話 やっと練紅炎登場!? 前置き長すぎ。
- 金 運: ★☆☆☆☆
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ちぇりい(プロフ) - ノルネットさん» コメントありがとうございます。すみません、話的にどうしても名前の決定が必要でした。皆様には主人公ではなく読者としてこの作品を見ていただきたくて…ご期待に添えず申し訳ありません。 (2016年2月16日 19時) (レス) id: 19c12415ef (このIDを非表示/違反報告)
ノルネット - 名前変換ができると嬉しいです! (2016年2月6日 23時) (レス) id: ed849dd137 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇりい(プロフ) - ユートピアさん» コメントありがとうございます! 更新頑張るので、どうかこれからもよろしくお願いいたします! (2015年5月17日 9時) (レス) id: 19c12415ef (このIDを非表示/違反報告)
ユートピア - とてもおもしろいです!続き楽しみです!頑張ってください (2015年5月16日 22時) (レス) id: afcfdd1663 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇりい(プロフ) - のどかさん» はい! 私も早く紅炎様を出したい一心で機をうかがっております。。 選挙編頑張って書きます! (2015年4月22日 23時) (レス) id: 19c12415ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちぇりい | 作成日時:2015年3月1日 9時