第4話 やっと練紅炎登場!? 前置き長すぎ。 ページ6
マリアが美少女たちといちゃこらやっている間に…
煌帝国が、また新たに国を侵略しようと息巻いていた。彼らが目をつけたのは、西のとある小国である。
国の名はアステラス王国。
この国は一応王国ではあるが、国民の中から選挙で王を選ぶという仕組みになっており、ほとんど共和国のようなものだ。
王の任期は特に決まっていないので、切りが良いところで自分で王位を退くか、国民にやめさせられるかである。
近年増えているのが、後者___つまりは国民投票での辞任だ。
煌帝国が貿易で圧力をかけたせいで、アステラス王国の政治は傾き、国民は貧しい生活を強いられ、たくさんの者が亡くなった。
「俺たちが貧しくなったのは王のせいだ！」
「やめちまえ！ もっと良い王を立てろ！」
国内ではこんな声が飛び交い、その度に選挙が行われるのだが、煌が横槍を入れてくるせいでなかなか上手くいかない。
そして、また選挙の時期が近づいていた。
今度の煌帝国の目的は、自分たちが操りやすい人間を選挙で当選させることである。
その者が王になった後、アステラス王国の内政に直接介入し、煌の傘下に入れる___完璧な計画だった。
煌帝国の第一皇子、練紅炎は、自室でアステラス王国に旅立つための荷造りを進めていた。しかし、その荷をまとめる手は遅い。正直言って、彼は王国に出向くのが面倒臭いのだ。
しかし、西征総督として選挙の様子を観察しなければならないので、やっぱり行かないでは済まされない。
紅炎が手を止めて一休みしていると、勝手に部屋の戸が開いて、彼の弟である練紅明が入ってきた。
「兄王様、準備が整い次第出発します。
…今休んでましたね？」
「バレたか」
紅明は目にかかった前髪をかきあげ、ため息をついた。
「お気持ちはお察ししますが、西征総督としての自覚をいい加減お持ちになってください」
「そんな事はわかっている。だが、俺は退屈だ。全てが上手くいきすぎている。バルバッドだって…もう煌民化政策が進んでいるのだろう？」
「物事がスムーズに進むのは良いことです。傘下に入れた国でもし反乱が起こってしまったら、煌の多くの兵士が無駄死にします」
紅炎は紅明の説教を受け、叱られた子供のように黙り込んでいたが、目をギラつかせて内心こう思っていた。
(どこかに、俺を楽しませてくれる輩はいないものか…)
第5話 訳アリな美少女たち→←第3話 強情な美少女、飯の美味さに折れる。
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ちぇりい(プロフ) - ノルネットさん» コメントありがとうございます。すみません、話的にどうしても名前の決定が必要でした。皆様には主人公ではなく読者としてこの作品を見ていただきたくて…ご期待に添えず申し訳ありません。 (2016年2月16日 19時) (
レス) id: 19c12415ef (このIDを非表示/違反報告)
ノルネット - 名前変換ができると嬉しいです！ (2016年2月6日 23時) (レス) id: ed849dd137 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇりい(プロフ) - ユートピアさん» コメントありがとうございます！ 更新頑張るので、どうかこれからもよろしくお願いいたします！ (2015年5月17日 9時) (レス) id: 19c12415ef (このIDを非表示/違反報告)
ユートピア - とてもおもしろいです！続き楽しみです！頑張ってください (2015年5月16日 22時) (レス) id: afcfdd1663 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇりい(プロフ) - のどかさん» はい！ 私も早く紅炎様を出したい一心で機をうかがっております。。 選挙編頑張って書きます！ (2015年4月22日 23時) (レス) id: 19c12415ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちぇりい | 作成日時：2015年3月1日 9時
