第16話 太陽の様な少女 ページ19
レイラが、ため息をついて一歩下がった。
「まあ確かに、こんな言い合いをしてても仕方ないわね。ごめんなさいルカ。私、娘盛りのあなたが羨ましくなっちゃったの…」
「私も、少しカッとなった…レイラの気持ちも考えずに…すまない」
二人はすっかり落ち着いて、停戦協定を結んでいた。
「おんなのひとって、色々あるんだね…」
「あんたも、いずれああなるのよ、メイ」
レイラはメイたちの方に向き直って、言った。
「実は私、初めから推薦したかった子がいるの。
…マリアちゃん、あなたよ」
突然話題に上がってしまったマリアは、暫し沈黙した後―――
「え？ ええぇえぇぇえー!?
どうして私なんですか!? ぜ、ぜぜぜぜ、絶対無理ですよ。私が立候補したって、誰も投票してくれません！」
と、叫んだ。
「私、マリアちゃんって、太陽みたいな女の子だと思うのよね。なんか、そこにいるだけで輝いてるって言うか…。性別関係なく惹かれると思うわ」
ルカも横から賛成する。
「私もそれは思っていた。初めて出会った時から…。普通の人間とは何かが違う。メイとフィアはどう思う？」
「わたしも、マリアだーい好き！」
「まあ、確かに包容力はあるわね…料理うまいし」
当のマリアは、あたふたしながら戸惑っている。
「え、ちょっと、みんなして何言ってるの!?
冗談はやめ…」
「じゃあ、立候補手続きしてくるわね〜！」
「レイラさん!? 待ってください！」
マリアの制止も聞かず、レイラは瞬速で家を飛び出して行った。
家に残された面子は、それぞれマリアに応援メッセージを送る。
「がんばれ！ マリアならきっとできるよ！」
「このフィア様が推薦してやったんだから、失敗は許されないわよ」
「マリア。アステラス王国を救ってくれ」
マリアは涙目になりながら、へなへなと力なく床に座り込んだ。
(私、これからどうなっちゃうんだろう…)
第17話 歌姫と愉快な仲間たち→←第15話 揺れる乙女たち…泥沼のマウンティング！
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ちぇりい(プロフ) - ノルネットさん» コメントありがとうございます。すみません、話的にどうしても名前の決定が必要でした。皆様には主人公ではなく読者としてこの作品を見ていただきたくて…ご期待に添えず申し訳ありません。 (2016年2月16日 19時) (
レス) id: 19c12415ef (このIDを非表示/違反報告)
ノルネット - 名前変換ができると嬉しいです！ (2016年2月6日 23時) (レス) id: ed849dd137 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇりい(プロフ) - ユートピアさん» コメントありがとうございます！ 更新頑張るので、どうかこれからもよろしくお願いいたします！ (2015年5月17日 9時) (レス) id: 19c12415ef (このIDを非表示/違反報告)
ユートピア - とてもおもしろいです！続き楽しみです！頑張ってください (2015年5月16日 22時) (レス) id: afcfdd1663 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇりい(プロフ) - のどかさん» はい！ 私も早く紅炎様を出したい一心で機をうかがっております。。 選挙編頑張って書きます！ (2015年4月22日 23時) (レス) id: 19c12415ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちぇりい | 作成日時：2015年3月1日 9時
