第14話 美少女たちよ、立ち上がれ! ページ17
しばらく沈黙が続いてから、ルカが言った。
「アステラス王国を救う方法は、一つだけある。
煌の操り人形であるルビソン以外の立候補者が当選する事だ」
「それは私も考えたわ。でも、ルビソンの力は絶大よ。彼は、煌帝国から選挙資金の援助を受けてるのよ。一部の貴族には賄賂を受け取らせて、絶対に自分に投票するように仕向けたりしてるし…。
ちなみに、煌の傘下入りの後は、その貴族たちにはそれなりの地位が約束されてるそうよ」
レイラはそう言ってため息をついた。
「大人って、つくづく汚いわね…。あたしは、そんな奴らが大っ嫌いなのよ! あーもう! そいつらみんな、あたしの前にひれ伏させてやりたい!」
幼い頃王宮で、大人の汚さをたくさん見てきたフィアには、煌とルビソンたちのやり方が、許せないのだろう。
「次の選挙のルビソン以外の立候補者たちは、煌が絡んでることでやる気をなくしてるから、彼らには期待できないわね…」
色々難しい言葉が出てきて、いまいち理解できていないメイが、意見を口にした。
「ねえねえ、つまり…ルビソンさんが当選しなければいいんだよね!?
それじゃあ、わたしたちの中から誰かが立候補すればいいんじゃないかな!?」
メイの突拍子もない提案を聞き、他の4人は驚愕した。
「確かに、まだ立候補期間は過ぎていないが…
私達は一般人だぞ? 選挙の知識もまるで無ければ、経験も無い。立候補しても、笑い者になるだけだ」
「まじめにやれば、きっとみんなわかってくれるよ!」
「あんたねぇ…そういう問題じゃないでしょぉ!?」
ルカとフィアは反対していたが、レイラは真剣にメイの意見を受け止め、考えていた。
「名案かもしれないわ」
「レイラまで何言ってるのよ…」
「私たちは一般人よ。だけど、国民からしたら、ルビソンみたいな権力者より、親しみが湧くと思うの。それに、今まで若い立候補者っていなかったじゃない? 新鮮味があって、良いわよ」
マリアも、その意見に賛同した。
「そうだね! 何もやらずに諦めるより、やって失敗する方が絶対に良い! ねえ、みんな。やろうよ!」
メイは、うんうんと頷いている。
やがて、フィアとルカも、ついに折れた。
「わかったわよ、もう好きにすれば…?」
「マリアの言う通りだな。
…で、誰が立候補する?」
第15話 揺れる乙女たち…泥沼のマウンティング!→←第13話 作中初の大ピンチ!?
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ちぇりい(プロフ) - ノルネットさん» コメントありがとうございます。すみません、話的にどうしても名前の決定が必要でした。皆様には主人公ではなく読者としてこの作品を見ていただきたくて…ご期待に添えず申し訳ありません。 (2016年2月16日 19時) (レス) id: 19c12415ef (このIDを非表示/違反報告)
ノルネット - 名前変換ができると嬉しいです! (2016年2月6日 23時) (レス) id: ed849dd137 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇりい(プロフ) - ユートピアさん» コメントありがとうございます! 更新頑張るので、どうかこれからもよろしくお願いいたします! (2015年5月17日 9時) (レス) id: 19c12415ef (このIDを非表示/違反報告)
ユートピア - とてもおもしろいです!続き楽しみです!頑張ってください (2015年5月16日 22時) (レス) id: afcfdd1663 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇりい(プロフ) - のどかさん» はい! 私も早く紅炎様を出したい一心で機をうかがっております。。 選挙編頑張って書きます! (2015年4月22日 23時) (レス) id: 19c12415ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちぇりい | 作成日時:2015年3月1日 9時