第13話 作中初の大ピンチ!? ページ16
いつものように、マリアたちがテーブルを囲んで仲良く話をしていると、出かけていたレイラが息を切らしながら帰って来た。
「どうしたのよレイラ。やっと結婚相手でも見つかった? でも式挙げるお金なんかないわよ」
フィアはそう言ってからかうが、レイラの顔は至って真面目だ。
「煌帝国が…」
「「「「?」」」」
「煌帝国が、この王国の港に船団を率いて上陸したそうよ」
彼女の言葉を聞いて、皆息を呑んだ。
特に、ルカの顔は酷く青ざめている。
「…………その情報は確かなのか?」
「実際に、港に見に行った人がいるの。その人と話したわ。巨大な船が、何隻も来たって。
煌は、次の国王選挙の監視に来たのよ。
立候補者の中で最も有力候補の男―――ルビソン・マーティンは、煌帝国と関係があるの。恐らく煌は、彼が選挙で王になったら、アステラス王国を傘下に入れるつもりだわ」
才女はそこまで推測していた。まさにその通りだ。
暗い空気がレイラたちの間に漂い、その重さに耐えられなくなったメイが、明るい声で言葉を発する。
「で、でも、まだ傘下にはいったわけじゃないし。いまならまだ他の国にいけるよ〜!」
レイラは静かに首を横に振る。
「既に、煌帝国が国境や港に見張りを立ててるの。この国からは、もう一歩も動けないわ」
メイはがくんと小さな肩を落とし、俯いた。
「…煌の思惑通りルビソンが当選したら、私たちはこのまま一生、煌帝国の下で生活するという事か」
「煌帝国の傘下に入った国って、煌帝国そのものになるんでしょ!? あたしは嫌よ。あんなダサい国民服着るなんて!」
「おいしいおかしやケーキも、食べられなくなっちゃうのかな〜?」
「恐らく神具も没収されてしまうだろうな」
皆、途端に不安になり、あれこれと物議を醸していた。
今まで口を挟まなかったマリアも、ぽつりと呟く。
「私も、アステラス王国がアステラス王国じゃなくなっちゃうのは、嫌だな…
色々あったけど、私はこの国が大好きだから。
それに、もっとこの5人で自由に楽しい毎日を過ごしたい」
マリアの言葉を聞き、皆それぞれこくん、と頷いた。
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ちぇりい(プロフ) - ノルネットさん» コメントありがとうございます。すみません、話的にどうしても名前の決定が必要でした。皆様には主人公ではなく読者としてこの作品を見ていただきたくて…ご期待に添えず申し訳ありません。 (2016年2月16日 19時) (レス) id: 19c12415ef (このIDを非表示/違反報告)
ノルネット - 名前変換ができると嬉しいです! (2016年2月6日 23時) (レス) id: ed849dd137 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇりい(プロフ) - ユートピアさん» コメントありがとうございます! 更新頑張るので、どうかこれからもよろしくお願いいたします! (2015年5月17日 9時) (レス) id: 19c12415ef (このIDを非表示/違反報告)
ユートピア - とてもおもしろいです!続き楽しみです!頑張ってください (2015年5月16日 22時) (レス) id: afcfdd1663 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇりい(プロフ) - のどかさん» はい! 私も早く紅炎様を出したい一心で機をうかがっております。。 選挙編頑張って書きます! (2015年4月22日 23時) (レス) id: 19c12415ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちぇりい | 作成日時:2015年3月1日 9時