第9話 題名が思い付かなかった回 ページ11
「なんだか…頭がこんがらがってきちゃった…」
マリアがレイラの話の途中ずっと黙っていたのは、ただ理解できていなかったからだったようだ。彼女には神具という物の存在が、いまいちよくわからないのだ。
「ごめんね…ちょっとまとめて話しすぎたわね。
どうしましょうか…」
困っているレイラに、フィアが提案する。
「神具が載ってる文献があるじゃない。あれ見せれば?」
「そうね! たまには良いこと言うじゃない、フィアちゃん」
「た、たまにはって何よぉ! なんか、最近ずっと思ってたけど、あたしの扱い酷くない!? 作者はあたしのこと嫌いなの!? ねえ、そうなの!?」
怒っている(泣いている)フィアを尻目に、メイが鞄の中からごそごそと分厚い本を取り出す。
「ちょうどよかった〜! わたしもってたよ〜」
それを聞いて、レイラが「さすがメイちゃん」と言って彼女の頭を撫でた。やはりフィアとは扱いが違う。
メイは本をパラパラめくり始め、「あった!」と声をあげた。
文献にはこう記されている。
【神歌シャルララ】
使用者の歌声を魔力に変換する神具。
変換した魔力は仲間に譲渡することができる。
戦闘中、歌う際には身を守るため、防壁が張られる。
また、ルフの加護で生物の心を安らかにする効果もある。
神具の中でも能力の高いものだが、美しい歌声を持つものにしか扱えない。
聖裁は、歌で敵の心に直接語りかける
「聖裁ってなんだろう…?」
文献を読み終わったマリアは、ふと呟いた。
「奥の手のようなものだ。ところでマリア、お前はその神具をどこで手に入れたんだ?」
ルカが尋ねると、マリアは口元に可愛らしく指を当てながら答えた。
「ここからもっと西に、音楽が栄えている国があるの。私、そこで何年か歌の修行をしたんだ。その修行中に歌のコンテストで優勝して、景品としてこの神具を貰ったの。その時は神具だなんて言ってなかったから、魔法道具の一種なのかなってずっと思ってたんだけど」
「なるほどな。
…魔力を供給できるとなれば、マリアはサポート役か。心強いな。同じ神具使い同士、助け合おう」
「ルカたちも神具を持ってるの!?」
「ああ。紹介しよう。まずはメイから」
第10話 題名? そんな物はない→←第8話 ついに歌姫の実力、発揮!
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ちぇりい(プロフ) - ノルネットさん» コメントありがとうございます。すみません、話的にどうしても名前の決定が必要でした。皆様には主人公ではなく読者としてこの作品を見ていただきたくて…ご期待に添えず申し訳ありません。 (2016年2月16日 19時) (レス) id: 19c12415ef (このIDを非表示/違反報告)
ノルネット - 名前変換ができると嬉しいです! (2016年2月6日 23時) (レス) id: ed849dd137 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇりい(プロフ) - ユートピアさん» コメントありがとうございます! 更新頑張るので、どうかこれからもよろしくお願いいたします! (2015年5月17日 9時) (レス) id: 19c12415ef (このIDを非表示/違反報告)
ユートピア - とてもおもしろいです!続き楽しみです!頑張ってください (2015年5月16日 22時) (レス) id: afcfdd1663 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇりい(プロフ) - のどかさん» はい! 私も早く紅炎様を出したい一心で機をうかがっております。。 選挙編頑張って書きます! (2015年4月22日 23時) (レス) id: 19c12415ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちぇりい | 作成日時:2015年3月1日 9時