第四十七話 ページ5
部屋に着くと、案の定、シンタローはすやすやと睡眠中であった。
寝顔が整っていて、思わずドキッとしてしまったが、とりあえず起こす事にした。
A「おーい、シンタロー。起きてよ。」
シンタロー「……ん……。」
さすがにこんな生ぬるい声で起こすのはダメか。
というか、私を早く寝るよう催促した張本人なら、その本人が早く起きて欲しい。
最善策として、私はシンタローの耳を引っ張った。
シンタロー「ちょ、痛い痛い痛い！Aやめろ！」
A「お、起きた。」
シンタロー「お、起きた、じゃねーよ‼俺の扱い酷くないか⁉お前！」
A「え、そうかな？」
シンタロー「じゃあ、昨日どうやってコノハを起こした？」
A「魔法の呪文一つで。」
シンタロー「どんな呪文だ。」
A「ご 飯 だ よ 」
シンタロー「そりゃ便利だな…なぜ俺にはその呪文とやらを使わない。」
A「だって起きなかったから。」
シンタロー「起きなかったからって耳を引っ張る事はねーだろ！」
A「だって…起きてって言っても起きなかったし…。」
シンタロー「さりげなくこの場を静めようとしているが無駄だぞ。」
A「むー…。」
案の定、怒られた。
まあ当然の結果だが。
シンタロー「…まあ、今回は許してやるよ。」
A「本当に⁉」
シンタロー「あ、ああ…。」
エネ「プッ、プククッ……。」
A「ん…？」
突然声がしたかと思うと、携帯から、思わず吹き出したような顔をしたエネちゃんが現れた。
エネ「Aさんもやりますね！アラームをかけなくても耳を引っ張ってご主人を起こすとは…プッ」
笑いをこらえられなかったのか、今なおエネちゃんは口を手で抑えて笑っていた。
シンタロー「エ、エネ！おまっ、聞いてたのか⁈」
エネ「はい、もちろん！ご主人の悲鳴も録音してあります！なんなら今からお流しいたしまし＿＿＿」
プチッと、携帯の電源が切れる音が響いた。
A「…もう、リビング行こうか。」
シンタロー「…そうだな。」
なんとなく気まずい空気の中、リビングに行き、皆が揃ったところで私たちは朝ごはんを食べた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
お気に入り作者に追加
「アニメ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Madicc(プロフ) - シヲリさん» コメントありがとうございます！アンケートは今一対一の状態ですが、もしその状態が19日まで続いたら、もう神頼みしか手はありません←多分、鉛筆倒しとかです。投票の方もありがとうございます！これからも更新頑張ります！ (2014年1月12日 9時) (
レス) id: 2ad9991ed5 (このIDを非表示/違反報告)
シヲリ(プロフ) - どうも、シンタローに投票した者です。19日になっても決まらないようでしたらクロハでも構いません！今、一対一の状態ですよね？違ってたらご免なさい！応援してるのでがんばってください！長文失礼しました。 (2014年1月12日 9時) (レス) id: 8c6936e887 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Madicc | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/redwhite/
作成日時：2014年1月2日 12時
