第六十六話 ページ24
カノSide
一瞬、Aが向けた笑顔から目を逸らしてしまった。
その後、欺こうと思っても、うまく欺けずにAにバレてしまった。
まあ、ちょっと意識しちゃったのかな、僕も。
カノ「…羨ましい?」
シンタロー「何がだ。」
僕は今、シンタロー君とリビングで話している。
___なぜかって?
『貸せ。朝ごはんは俺がやる。お前だと作業が進まん。』
というキドの発言でここにいる。
エネちゃんも、Aの携帯にいるそう。
カノ「僕がAと話してて。」
シンタロー「別にそんなんじゃねえよ。お前こそ、Aと満更でもねえんじゃないのか?」
カノ「まさか。」
でも、本当は嘘だ。
Aがシンタロー君と話していて、羨ましいという事も時折ある。
カノ「でもシンタロー君、ちょっと妬いちゃったでしょ?エネちゃんが『吊り目さんともいける』って言ってて。」
シンタロー「…ちげえっつってんだろ。」
本当に素直じゃないな、シンタロー君は。
まあ、僕も人の事は言えないんだけどね。
欺いちゃったし。
カノ「ふーん。まあ、最終的にはAの判断で誰かを選ぶんだろうけどね。」
シンタロー「まだそこまでの事じゃないだろ。出会ったばっかだし。」
カノ「どうかな?うかうかしてると、僕が取っちゃうよ?シンタロー君。」
シンタロー「…挑発は効かないぞ。」
シンタロー君がそう言い返した後、僕はくるりと背中を向けてリビングを出ようとした。
すると、リビングを出る前に、
シンタロー「俺だって負けねえよ。」
シンタロー君が、『絶対、奪って見せる』とでも言うような笑みをしていた。
カノ「いいね。僕も絶対負けないから。」
僕はそう告げて、その場を去って行った。
第二章 立ち上がる絆と運命 fin
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Madicc(プロフ) - シヲリさん» コメントありがとうございます!アンケートは今一対一の状態ですが、もしその状態が19日まで続いたら、もう神頼みしか手はありません←多分、鉛筆倒しとかです。投票の方もありがとうございます!これからも更新頑張ります! (2014年1月12日 9時) (レス) id: 2ad9991ed5 (このIDを非表示/違反報告)
シヲリ(プロフ) - どうも、シンタローに投票した者です。19日になっても決まらないようでしたらクロハでも構いません!今、一対一の状態ですよね?違ってたらご免なさい!応援してるのでがんばってください!長文失礼しました。 (2014年1月12日 9時) (レス) id: 8c6936e887 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Madicc | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/redwhite/
作成日時:2014年1月2日 12時