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第六十四話 ページ22

『Aー!ちょっといいか?』


『何、忙しいのに…。』


『そう言わずに。カフェの半額券貰ったんだよ!今からカフェ行こう!』


『えー、私あんまりそういうところ行かないんだけど…。』


『まあまあ。今日だけだから!』


『あー、わかった…。今日だけだよ…?』


___あれ?


この会話、以前聞いた事がある。


前に、話した事あるような___


突如、ザーッとノイズが流れ、ある2人の会話が映し出される。









あれ?


「待ってってば!」


あれは、


「そんなの知るかよ。お前なんてもう、見る価値ないんだよ。主の命令なんか___」


クロハ___?


「待ってよ!私、クロハがいないと___」


クロハと話している私は、ただボロボロと涙をこぼしていた。









A「___っ!」


ハッと気がつき、身を起こすと、時計は7時20分を示していた。


A「また、夢…。」


何が原因なのだろうか。


一昨日はは過去の知らない夢を見たと思えば、昨日は酷い悪夢を見た。


一部は過去の夢だったが。


A「…リビング行こ」


サッと着替え、リビングのドアを開けると、変わらない笑顔のカノがいた。


カノ「あ、おはよう。A。」


A「___セトは」


カノ「バイト行ったよ。」


A「そっか…。」


すると、カノがなぜか顔を曇らせ、私に顔を近づけてきた。


A「なっ___」


状況が読み取れなかった私は、そのまま動けずにいた。


カノは人差し指を、私の目元で何かをすくった。


カノ「目…涙目だよ?大丈夫?」


A「う…。」


ということは、寝ている間泣いていたのだろうか。


カノ「昨日、夜遅くまで起きてたでしょ?シンタロー君も心配してたよ。」


図星だ。


しかもシンタローまで心配していたとは。


A「なんか…悪い夢見ちゃっただけ。」


笑って誤魔化そうと思ったが、思うように笑えない。


思わず顔を俯ける。


すると、カノが私の方に近づいて、私をグイッと引き寄せた。


A「なっ…。」


その瞬間、いつもよりカノに強く抱き締められているのがわかった。


カノ「1人で抱え込まないでよ…僕もAの事、心配してるんだからね…?」


その言葉に、私は涙が溢れそうになった。


A「う…うん…。」


私は、無意識にカノの背中に手を回していた。

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Madicc(プロフ) - シヲリさん» コメントありがとうございます!アンケートは今一対一の状態ですが、もしその状態が19日まで続いたら、もう神頼みしか手はありません←多分、鉛筆倒しとかです。投票の方もありがとうございます!これからも更新頑張ります! (2014年1月12日 9時) (レス) id: 2ad9991ed5 (このIDを非表示/違反報告)
シヲリ(プロフ) - どうも、シンタローに投票した者です。19日になっても決まらないようでしたらクロハでも構いません!今、一対一の状態ですよね?違ってたらご免なさい!応援してるのでがんばってください!長文失礼しました。 (2014年1月12日 9時) (レス) id: 8c6936e887 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Madicc | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/redwhite/  
作成日時:2014年1月2日 12時

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