第五十九話 ページ17
観覧車から降りた後、私はセトたちの元に戻る事にした。
クロハ「じゃあ、俺行くから。」
A「うん。じゃあ、またね。」
クロハ「夜も来てやるよ。」
A「なっ!お、お断りします!」
クロハはフッと鼻で笑って、さっそうとその場を去って行った。
冗談じゃない。
夜も来たら私はともかく、メカクシ団の皆にバレたら___
ヒビヤ「何やってんの?A。」
A「う、うわああっ!」
突然声をかけられ、びっくりして後ろを振り返ると、ヒビヤくんとコノハがいた。
A「なんだ…ヒビヤくんか。」
ヒビヤ「何…?僕じゃ悪かった?」
A「全然!いや、ヒビヤくんは何してたの?」
ヒビヤ「Aこそ、何してたの?」
A「質問を質問で返さないで…。」
ヒビヤ「コノハと色々回ってたんだよ。食べ物ばっかり食べてるから、お金足りない…。」
お疲れ様です、ヒビヤくん。
案の定、コノハは後ろで数々の紙袋を持って、ポップコーンをムシャムシャ食べている。
コノハ「Aも食べる…?」
A「えっ、あ…別に大丈…ムグッ!」
答えを出す事なく、コノハはポップコーンを私の口元に突っ込んできた。
コノハ「おいしい?」
A「う…うん、おいしい。」
口からは、甘いキャラメルの味がした。
ヒビヤ「ねえ、A。昨日コノハと何があったの?」
A「な、何もないよ!あっても聞かないで!」
ヒビヤ「う…分かった。」
ヒビヤくんは、遠慮がちに頷いた。
シンタロー「おーい、A!」
ふと声がした方を見ると、シンタローがこちらに向かっているところだった。
シンタロー「ここにいたのか…探したんだぞ?」
A「え…あ、ごめん。心配かけさせちゃって。」
シンタロー「いや、大丈夫だ。そんなに待ってないし…。」
ヒビヤ「…Aって、誰のグループ入ってたの?」
A「一応、シンタローたちの。」
ヒビヤ「そう…。」
話している間に、シンタローの携帯が鳴りだし、エネちゃんが出てきた。
エネ「ご主人!団長さんから、そろそろ帰る時間だそうです!行きのグループで帰るそうですよ!吊り目さんたちにも伝えて下さいとの事です!」
シンタロー「お、そうか。じゃあお前ら、帰る支度しろよ。」
A「あ、うん。分かった。」
コノハ「シンタロー、食べ物は?」
シンタロー「いいけど、ゴミは捨てろよ。」
私たちは、少し急ぎ足でカノたちの元に向かった。
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Madicc(プロフ) - シヲリさん» コメントありがとうございます!アンケートは今一対一の状態ですが、もしその状態が19日まで続いたら、もう神頼みしか手はありません←多分、鉛筆倒しとかです。投票の方もありがとうございます!これからも更新頑張ります! (2014年1月12日 9時) (レス) id: 2ad9991ed5 (このIDを非表示/違反報告)
シヲリ(プロフ) - どうも、シンタローに投票した者です。19日になっても決まらないようでしたらクロハでも構いません!今、一対一の状態ですよね?違ってたらご免なさい!応援してるのでがんばってください!長文失礼しました。 (2014年1月12日 9時) (レス) id: 8c6936e887 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Madicc | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/redwhite/
作成日時:2014年1月2日 12時