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第五十七話 ページ15

シンタローSide


シンタロー「…遅い」


携帯を見ると、さきほどAが歩いて行った時間から15分以上経過していた。


ちなみにエネは、女子組と行動している


セト「どうしたんすかー?シンタローさん。」


シンタロー「いや…な。Aが散歩にしては遅すぎだとは思わないか?」


カノ「いやー、シンタロー君。心配しすぎじゃない?きっとすぐ戻ってくるよ。よほど拗ねてない限り。」


セト「そうっすよ!多分途中で女子組と合流してアトラクションに行ってるかもしれないし!」


シンタロー「まあ…そうかもな。」


たしかに、拗ねすぎてどこかで1人でいじけているというパターンもある。


または、女子組と合流して遊んでいるというパターンもありえる。


シンタロー「でもよ…拗ねたりとか、女子組に合流したとして、こんなに遅くなるか?」


カノ「それは…どうだろうね。人それぞれだし。」


セト「シンタローさん、もしかしてAの事、気になってるっすか?」


セトに突然の質問を浴びせられ、心の中がパニック状態に陥った。


シンタロー「なっ!ち、ちげえよ!俺はただ、ちょっと遅いなって思っただけで…」


確かに、俺はここまで意識したことはあまりなかった。


昨日も、Aに面と向かって恥ずかしい事を言ってしまった。


色々考えると、思わず顔が紅潮してしまう。


カノ「ふーん。さては一昨日からAの部屋で泊まってから意識し始めて…」


カノが勝手な解説をし始めたところで、


シンタロー「ちげえっつってんだろ!」


俺はその説明とやらを遮った。


エネが来ていたら、とんでもない騒動だったとつくづく思う。


セト「とにかく、心配なら迎えに行けばいいんじゃないっすか?」


カノ「Aきっと喜ぶと思うよ?シンタロー君だし?」


再び冷やかし始めたような2人に、俺はその雰囲気を断ち切るように言った。


シンタロー「あー、分かったよ。迎えに行けばいいんだろ?」


カノ「うん、ちゃんと連れて帰って来てよー?」


シンタロー「分かってるって…。」


俺は座っていたベンチから立ち上がり、のろのろと歩き出したのであった。

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Madicc(プロフ) - シヲリさん» コメントありがとうございます!アンケートは今一対一の状態ですが、もしその状態が19日まで続いたら、もう神頼みしか手はありません←多分、鉛筆倒しとかです。投票の方もありがとうございます!これからも更新頑張ります! (2014年1月12日 9時) (レス) id: 2ad9991ed5 (このIDを非表示/違反報告)
シヲリ(プロフ) - どうも、シンタローに投票した者です。19日になっても決まらないようでしたらクロハでも構いません!今、一対一の状態ですよね?違ってたらご免なさい!応援してるのでがんばってください!長文失礼しました。 (2014年1月12日 9時) (レス) id: 8c6936e887 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Madicc | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/redwhite/  
作成日時:2014年1月2日 12時

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