第五十五話 ページ13
A「…ねえ。」
クロハ「…。」
A「…クロハ。」
クロハ「何だ。」
前から思っていたんだが、私が名前を呼ばないとクロハは反応してくれない。
何が不満なのだろうか。
A「寒くない？」
クロハ「ぜんっぜん。」
A「…そうですか」
他の人に対して、クロハはかなり冷たいので、正直女の心にグサッと来る。
クロハ「寒いのか？お前。」
A「…すっごく寒くはないけど、まあ寒いね。」
するとクロハはいかにも呆れた顔をした。
クロハ「お前が入りたいって言ったくせに…面倒くさいやつだ。」
これにはさすがの私にもちょっとムカっと来た。
A「しょうがないでしょ。あんまこういうの入った事ないし！」
クロハ「フードかぶってればいい話だろ。」
そう言ってクロハは私のフードを無造作にかぶせた。
A「ていうかさ。」
クロハ「何だよ。」
A「さっきから手首掴んでて痛いんだけど。いい加減離してくれない？」
さきほどから寒さで忘れかけていたが、クロハが時間が経つたびに手の力が強くなるので、私の手首も強い痛みを感じるようになった。
クロハ「じゃあ手繋げばいいじゃねえか。寒いんだろ。」
一瞬クロハが手を離したかと思うと、その手は私の手を握っていた。
A「いやっ、だから離せって…。」
クロハ「あれ、手繋ぐのも慣れてないのか。」
A「なっ…ちがっ…！」
クロハ「お化け屋敷の時もためらってたしな。」
クロハに弱点をつかれ、顔に血が登る。
A「うっ…見てて…」
クロハ「おー、顔真っ赤。可愛いの。」
クロハが私を見てニヤニヤと笑う。
さきほどにもカノにからかわれたが、こいつとは度が違う。
恥ずかしさがMAX付近までいったところで、私はクロハに叫んだ。
A「違うってのー‼バカー！」
クロハ「ああ…はいはい…フッ」
A「だから笑うなってー！どいつもこいつも！」
もういやだ。
今日は歓迎会のつもりで来たはずなのに。
もう恥ずかしさで帰りたい。
私が迷宮を抜け出すまで、顔が紅潮していた事は、もう忘れたいほどだ。
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Madicc(プロフ) - シヲリさん» コメントありがとうございます！アンケートは今一対一の状態ですが、もしその状態が19日まで続いたら、もう神頼みしか手はありません←多分、鉛筆倒しとかです。投票の方もありがとうございます！これからも更新頑張ります！ (2014年1月12日 9時) (
レス) id: 2ad9991ed5 (このIDを非表示/違反報告)
シヲリ(プロフ) - どうも、シンタローに投票した者です。19日になっても決まらないようでしたらクロハでも構いません！今、一対一の状態ですよね？違ってたらご免なさい！応援してるのでがんばってください！長文失礼しました。 (2014年1月12日 9時) (レス) id: 8c6936e887 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Madicc | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/redwhite/
作成日時：2014年1月2日 12時
