第五十三話 ページ11
A「はあー…。」
私はセトたちのいるベンチに辿り着いた後、壮大な溜息をついた。
さっきから私はカノにいじられてばかりだ。
セト「はい、A！お水っすよ！」
A「…どうも。」
セトにお水をもらい、少し飲んでからまた一つ溜息をついた。
A「はあ〜…なんかどっと疲れた…。」
カノ「でも僕は楽しかったよ！」
横から欺き野郎という名の悪魔が入ってきた。
A「楽しかったよ、じゃないよ！人が嫌がってんのに無理矢理お化け屋敷入れて！お前は隠れSか！」
カノ「ん〜、どうかな？」
A「ああ…もう最悪…」
カノ「A〜、やり過ぎたのは反省してるからー。」
A「してないでしょ、絶対。」
カノにとってはメリットだが、私にとっては完全にデメリットだ。
セト「まあでもお化け屋敷ってデート内では有名っすからね！A、今度は俺と一緒にどうっすか⁈」
A「それどこじゃないよ！なんでカノの意見を否定しないの⁈」
セト「いやー、だって男は一度やってみたいことっすよ、ね、シンタローさん！」
シンタロー「俺はそこまでして入る気力はないぞ…。」
カノ「そっか、シンタロー君ビビリだったからねー。」
シンタロー「うっ…うるせえ……。」
シンタローは、まるでグサリと矢に貫かれたようにうなだれた。
それにしても＿＿＿
ジェットコースターを降りた辺りから、視線をずっと感じる。
その視線は誰のものかは認識できたが、それが刺さるたびイライラする。
カノ「どうかしたの？Aちゃん。まだ怒ってる？」
A「いや、違う。ちょっとそこらへんの散歩に行ってくる。」
カノ「おーい。怒ってるなら悪かったよー。拗ねないでってばー。」
セト「早く戻ってくるっすよー？」
カノはどうせ何か勘違いしているだろう。
セトはきっとただの散歩だと考えているはずだ。
私はそのまま、遊園地の人気のない場所まで歩き、ぴたりと止まった。
そして、後ろにいる人物に振り向かずに言った。
A「いるの、分かってるよ。誰もいないし、出てきたら。」
？「……。」
後ろの人物は動かずにいた。
A「……クロハ。」
私がそいつの名を呼ぶと、その影が揺らめき、足音をカツカツと立てながら私の方へ向かってきた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ぐええ_:(´ཀ`」∠):_
学校が始まってしまった…
次からあのお方の登場です！
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Madicc(プロフ) - シヲリさん» コメントありがとうございます！アンケートは今一対一の状態ですが、もしその状態が19日まで続いたら、もう神頼みしか手はありません←多分、鉛筆倒しとかです。投票の方もありがとうございます！これからも更新頑張ります！ (2014年1月12日 9時) (
レス) id: 2ad9991ed5 (このIDを非表示/違反報告)
シヲリ(プロフ) - どうも、シンタローに投票した者です。19日になっても決まらないようでしたらクロハでも構いません！今、一対一の状態ですよね？違ってたらご免なさい！応援してるのでがんばってください！長文失礼しました。 (2014年1月12日 9時) (レス) id: 8c6936e887 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Madicc | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/redwhite/
作成日時：2014年1月2日 12時
