君をさがしてた。～pastel days～ …3 (ページ44)

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-ver.sky blue- 30 ページ44

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「ご迷惑おかけしました…」

啓司「気にすんなって」

今朝の騒動は結局今回のロケメンバー全員に知れ渡り、朝の移動車の中はその話題一色だった。

スタッフ「そろそろつきまーす」

そして那覇市のホテルから車で一時間ほど、着いた先は…

澤部「香椎A 苦手克服企画、最後の試練はこちら！」

「「「バンジージャンプ！イエーーイ！！」」」

「帰る。絶対帰る」

朝の打ち合わせをすっぽかしたAは、2日目のロケ内容を詳しく聞くことなく撮影現場に来てしまった。
それは完全に自業自得なのだが、昨日の様子を知っているメンバーは流石に気の毒に思ったし、カジノスタッフはAに何か恨みでもあんの？くらいの勢いである。

マキ「A。…A待ちなさい、一度引き受けた仕事は最後までやらなきゃダメじゃない？違うか？」

「…っ、」

マキ「やるの？やらないの？」

「やる…泣」

ケンチ「あ、泣いた」

伸之「泣くほど嫌なんですね～可哀想に、Aちゃん絶対もうカジノ出てくれないですよ」

スタッフ「それは困りますぅ～香椎さんの回凄い数字良いんですよ？」

ケンチ「やり過ぎなんだってば笑」

MAKIDAIに説得されたAは目をゴシゴシ擦りながら(メイクさんも涙目)再びスタンバイ位置へと戻る。
そんな彼女をMAKIDAIはニコニコしながらあやしていて。

ーーもっと追い詰めて泣き始めたらめいいっぱい甘やかしてあげたくなっちゃう

啓司「…あれワザと泣かせたんじゃないだろうか」

玲於「へ？笑」

昨日のMAKIDAIの言葉を思い出し、穏やかな気持ちでその光景を見守れない啓司であった。

澤部「香椎Aは見事苦手を克服しバンジージャンプを飛ぶことができる？できない？

Bett please！！」

ジャンプ台から少し離れたところに特設されたカジノのセットに座りコインをBettする6人の男たち。

できる → MAKIDAI 啓司伸之玲於

できない → ケンチ翔

「できるにBettしないでくださいッ！」

ケンチ「こんなネガティブな挑戦者はじめて笑」

Aの予想に反して過半数ができるにBettしてしまった。
今の彼女にとってそれは応援になるどころかただのプレッシャーである。

玲於「俺がかけたんだから飛んでくださいね」

「……」

なんなのこの小僧は。

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