君をさがしてた。～pastel days～ (ページ41)

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-ver.wine red- 5 ページ41

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「登坂さん隆二さん敬浩くん将吉くんネッさん龍友くんと涼太。

…ATSUSHIさんはとりあえずいいですよね、

ってことは7人分か。」

広臣「お前自分入れてなかったろ今」

「…あ、」

広臣(しっかりしろよ…)

Aの家から車で5分の所にあるスーパーマーケットに着くと、出入り口から一番近いところに車を停めて店内へと入っていった。

Aがカゴをカートに乗せてそれを自分で引いていこうとしたところで、広臣が横からそれをスッと奪い取る。

「わ、私引きます…！」

広臣「いいよ。ほら前向けぶつかる」

カートを広臣に引かせる事を申し訳なく思いワタワタするAの腕を掴んで、軽く自分の方へ引く。その後ろを子供が物凄い勢いで走っていった。

広臣「気をつけな」

「あい」

どうも広臣のペースに巻き込まれてしまう。
Aはカートを引くのを諦め、大人しく広臣の前を歩くことにした。

「晩ご飯何がいいですか？」

広臣「何が作れんの？」

「…和食洋食フレンチ中華タイ料理と…、」

広臣「何でも作れるってことな。」

「はい」

野菜コーナーの食材を見ながらメニューは何にしようか悩むA。そんな彼女の横顔を見て広臣は、

(俺ら今新婚っぽい)

思わずにやけてしまいそうになるのを必死で隠す。そして平然と

広臣「俺、牛丼が好き」

そう答えた。

「牛丼、ですか…？」

これから飲むっていうのに意外と重いもん食べますね、と戸惑うA。
広臣はそんな彼女に頷くと

広臣「まあ、今なら何でも食えるよ」

腹減ったし。とお腹を抑える。
Aはそんな様子を見て少しだけ笑みを浮かべ

「じゃあ牛丼にしましょう。」

なんとなく、このお腹を空かせた広臣の食欲を満たしてあげたいと思った。

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