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隆二「Aー、ちょっとこっちきてー」
「なんですか?」
ある日の撮影現場にて。
珍しく他のメンバーより早めに現場入りしていたAは 同じく早く来ていた隆二に手招きされて側に寄っていった。
隆二「ここ座って?」
自分が座っているソファを半分開け、Aを座らせる。
そしてなんの前触れもなくAの髪の毛に手を伸ばすと、毛束をとって 両手で編み始めた。
「何してるんですか…?」
隆二「三つ編み。この前臣にやり方教えてもらったの」
「ほお。」
隆二「でもなんかAの髪の毛サラサラしててやりづらいね」
「いつも編むときはワックスつけてますから」
隆二「あそっか。ワックス持ってねえの?」
「だめですよ、メイクさんに怒られます」
隆二「えーいいじゃん」
「全然よくないです」
ハードワックスなら持ってんだけどなーとカバンに手を伸ばす隆二の腕を、だからダメですってばと掴むA。
ダメと言われれば言われるほどやりたくなる性分なのだが、Aの声が低くなったのを敏感に感じ取り 苦笑いを浮かべ大人しく手を引っ込めた。
「……」
隆二「A好きな人とかいないの?」
「いないです。」
隆二「キッパリきたな。まじで?」
「……はい」
隆二「その間なんだよ笑 気になる人はいるの?」
「どうなんでしょうね、わからないです」
隆二「ふーん、
…それってメンバーの誰か?」
「は、何言ってるんですか、メンバー内恋愛禁止ですよ」
隆二「そうなの?聞いたことないけど笑」
「多分…」
私も聞いたことないけど多分そうです。と自信なさげなAに、なんじゃそりゃと笑う隆二。
隆二「…じゃあ、メンバーじゃない人?」
「それは…、」
隆二「……」
「……」
隆二「答えるまでこのままな」
「…ズルいです、」
.
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作者名:とまと野郎 | 作成日時:2014年12月6日 12時