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第十二話 ページ14

リ「上がったぞ。おめーもとっとと風呂入れ。」


綱「ゲッ!!リボーン!?」


リボーンが部屋に入って来たことにより大声で驚く綱吉。案の定、うるせぇと蹴られてしまう。


リ「…?お前の部屋にも本があったのか。」


綱吉の部屋の本棚にポツンと置かれた一冊の本。爽やかな空色のそれは赤銅色で題名が書かれていた。

綱「あぁ、それAが書いたやつだよ。出版社に投稿して今じゃ本屋にも並んでる。けっこう人気なんだ。」


リ「Aが?そいつはスゲーな。」


綱「小学校の頃だったかな?朝、起きたと思ったら小説が書きたいって珍しく母さんにお願いしててさ。書き上げて投稿したらすぐに出版社から連絡がきたんだ。
あの頃はそれがどんなに凄いことかよく分からなかったけどな。

…言い回しがちょっと難しくて俺は最初の章しか読んでないんだけど。」




リボーンはその言葉を聞きつつ、手に取った本の表紙に目を向けた。



____________

風呂を済ませた後、僕は自室に戻ってきていた。
一緒に上がったリボーンは綱吉の部屋に放り込んでおいた。


貴「…湯に浸かるという行為がこれほど心地好いとは…」

リ「なかなか良いもんだろ?」

貴「……貴様は先程、綱吉の部屋に放った筈だが。」


少し驚いた。僕に気づかれることなく部屋に入ってこれたのは、流石ヒットマンと言ったところか。


リ「アイツはいちいちうるせぇんだ。その点、お前は物静かだろ?それにツナの部屋と違って綺麗だしな。」


確かにそれは否定しない。綱吉は少し大袈裟と言ってもいいほどリアクションが大きい。そして掃除は母さんに任せきりだ。自分ではしない上にすぐ散らかすので部屋が汚い。

リ「にしても女の部屋とは思えねーほど物が少ねーな。それにベッドシーツや布団、絨毯、家具のほとんどが黒だ。」

確かに僕の部屋は物が少ない。そもそも必需品以外は欲しいと思わない。

貴「…黒は落ち着くのだ。」


ポートマフィアに所属していた頃も自室はモノトーン調だった。それは双子の兄も同じ。

黒は好きだ。
何もかも塗りつぶして覆い隠してくれるから。


何となく憂鬱な気分になった僕は寝台に入って寝ることにした。


電気を消し、目を閉じて意識が遠のくのを待っているとリボーンが布団に入ってくるのを感じたが、僕はあえて何も言わなかった。


前世の兄妹を思い出して、何となく今は一人で寝るのが嫌だった。

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ゆきな(プロフ) - リング戦つよそうやな… (2020年5月26日 16時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
ベアトリー - いつかかえって来てくれるのを待っています。楽しみにしています。 (2019年9月23日 16時) (レス) id: 48ec9c7d08 (このIDを非表示/違反報告)
十七夜(プロフ) - 作者の十七夜です。更新しようとしたところ、何故か占ツクのデータが消えてしまい、ログイン出来なくなってしまいました。おそらく、復旧は難しいと思われます。楽しみにしていただいた皆様に大変申し訳ないのですが、一旦更新をストップしようと思います。 (2019年9月21日 9時) (レス) id: 71ca1b1b4e (このIDを非表示/違反報告)
wayu0112(プロフ) - 面白いです!楽しみにしています。 (2019年6月15日 21時) (レス) id: bed71cde77 (このIDを非表示/違反報告)
十七夜(プロフ) - 零斗さん» ご期待に添えるよう頑張っていきます!ありがとうございます! (2019年6月9日 8時) (レス) id: 71ca1b1b4e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:十七夜 | 作成日時:2019年5月2日 17時

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