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再会まで四週間経過 ページ9

ガタンゴトン_____



電車の揺れが体に伝わる。



今日は孤児院に顔を出しに行きます。








『やっと着いたぁー!』


私の目に映るのは懐かしい孤児院。


今日は院長先生が出掛けて居ないから代理として頼まれていた。


皆、元気にしてるかなー?


「あっAだー!」


「Aー! 何しに来たんだよ!」


「遊ぼー!」


「絵本読んでー!」


数年も経つとあんなに小さかった子達もぐんぐんと成長していた。



『せのびっく?』


「なーにそれ?」


「お菓子?」


「Aがお菓子持ってきたー!」


「ちょこれーと?」


『うんチョコも有るよ。』


「やったぁー!」


『じゃあ皆中に入ろうね。』


「「「「はーい」」」」


中に入ると懐かしい臭いがする。



食堂に入ると中にいた子達が寄ってきた。



「Aじゃん。」


「こんにちはA。」


比較的中に居る子達の方が年齢が高いため反応が薄い。


Aちゃん寂しいよ___?



『君達! 良く聞き給え。』



机の上に持って来た物を並べる。




右からチョコ、クッキー、シャンプー、リンス、本とボール。


凄い! と歓声が聞こえてくる。


うふふ悪くない。



『皆で平等にね? 院長先生に渡すから院長先生から貰ってね。』



「えぇー! 今、食べれないの?」


「食べたいー!」


今お菓子を食べれ無いことに眉を下げる子供達。


おうおう小僧達は食べ物にしか興味が無いのかい?




『まぁまぁ。』


呆れながら菓子類を台所に持って行った。



その後暫く生意気小僧達の相手をしていると院長先生が帰ってきた。


『あ。おかえりなさい院長先生。』


はい皆も。と云うと口を揃えておかえりなさいと云う子供達。


院長「すまなかったなA。」


そう云いながら何処からか茶封筒を出してくる院長先生。


おい待て。何処から出した?


院長「此を。」


茶封筒を私に差し出す院長先生。


『否受けてれませんてっ!』


茶封筒を両手で院長先生の方へ押し出す。


院長「だが____。」


『本当に大丈夫ですから!』


漸く諦めたのか封筒を終った。


ほっと安心した息を漏らす。


『じゃあ私帰りますね。』


「もう行っちゃうの?」


「泊まってく?」


「まだ遊ぶー!」


と駄々をこね出す子供達。


『また来るから。ね?』



荷物を持って孤児院を去った。


私の付けている腕時計を見て院長先生が嬉しそうに笑みを溢していたのはまた別の話。

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あやねっち - 立原の彼女っていう設定でびっくりです更新楽しみです。無理しないで下さいね (2020年4月12日 18時) (レス) id: a393e3772d (このIDを非表示/違反報告)
あ。(プロフ) - SANASA.さん» ありがとうございます! (2019年12月6日 22時) (レス) id: 0badc6b9f6 (このIDを非表示/違反報告)
SANASA. - 面白かったです!これからも頑張って下さい! (2019年12月6日 16時) (レス) id: 1d56757537 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤井林檎 | 作成日時:2019年12月5日 20時

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