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手をかざした一瞬で男の体は消え去った。
代わりに現れたピンポン玉くらいの小さな黒い光は吸い込まれるように翔の掌の上へ。
黒い光……
あれは鬼の魂だって話に聞いたことがある。
あの男は鬼だったのか。
そして翔はゆるやかに握ってまた広げると光はなくなっていた。
これ、もしかして……
｢『魂狩り』……？｣
思わず溢れた智の言葉に翔は返答に困ったように眉を下げて視線を送ってきた。
いつもの彼なのに、彼じゃないと思った。
ぱちり、と一度瞬きをして微笑んだ。
彼の唇が動く。
｢さようなら、智くん｣
引き留めたいのに、声がでない。
手を伸ばしているのに、届かない。
徐々に意識が遠くなっていく。
最後に見たのは彼の小さくなる後ろ姿だった。
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目が覚めたのは見慣れた自分の部屋だった。
起きたばかりなのにすこぶる気分が悪い。
もぞりと布団から脱出したらタイミングを見計らったように父と玲子が入ってきた。
それを見て理解した。
玲子がここまで運んできてくれたのか。
彼女なら放って帰ってしまうと思ったけれど、案外良い奴だ。
…………。
的外れな感想だな、と心の中で苦笑する。
どうにかして思考を違う方向に持っていきたいんだな。
今からする話を、避けたいから。
｢玲子さんから聞いたぞ。
翔を捕えていた男を見つけたんだろう？
助けようとしたら『魂狩り』が乱入してきて男を消した。
そして翔もまた行方不明だ、と｣
ちら、と王の隣に並んだ玲子を盗み見る。
鋭く尖らせた視線は話を合わせろ、と訴えかけていた。
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結空(プロフ) - れにゃ♪さん» 山コンビのほんわかした空気はまるでありませんし(汗)、これからもっと暗くなる予定です(^-^; コメントありがとうございます♪更新頑張ります(^_^) (2015年5月28日 14時) (
レス) id: 4813f7bda8 (このIDを非表示/違反報告)
れにゃ♪ - 翔くん、どうしたのでしょう(・◇・)？
先が気になりますねぇ〜(≧∇≦)
楽しみにして待っています!
頑張ってください＼(^ー^)／
(2015年5月27日 20時) (携帯から) (レス) id: 3190274a8b (このIDを非表示/違反報告)
結空(プロフ) - れにゃ♪さん» はじめからお読みいただきありがとうございます(*^^*)徐々にラストに向かっております！最後までお楽しみください(^_^) (2015年5月24日 20時) (レス) id: 4813f7bda8 (このIDを非表示/違反報告)
れにゃ♪ - 一番最初から、読ませていただきました。
これからどうなっていくんでしょうか(・◇・)？
続きがすごく気になります！
楽しみに待っています!
頑張ってください!! (2015年5月23日 23時) (携帯から) (レス) id: 3190274a8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結空 | 作成日時：2015年5月17日 21時
