探偵事務所ｰHit the floorｰ (ページ32)

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｢手は少し丸めて？そうそう、それでここを優しく叩く。｣

タッピングの方法をヤマに伝授する香里奈さん。

僕のために何かしようと頑張ってくれるヤマが本当に可愛い。

｢うちの子がアザを作って帰ってきて。この前、ちらっと見たら背中側とかまでそれがあって。いじめられてるのではないかと不安で。、、それで、いじめられているのかをちゃんと把握しておきたいのと、いじめを解決して頂くことは可能ですか？｣

僕の初仕事。

発作でスタートを切るのは少し遅れちゃったけど、、やっとスタートできた。

初めのうちはヤマと2人でやることに。

僕より年下なのに、テキパキと仕事が出来てかっこいい。

｢な、なんすか？(照)｣

｢いやー、かっこいいなと思って。｣

でもヘタレなところがなぁ、、かっこよさをかき消してるんだよなぁ。

｢お前のことヘタレだってよ｣

早速任務遂行！となり、玄関で靴を履いていれば、通りかかった加藤さんにそう言われる。

あれ、声に出てた？と変な汗をかいた僕。

｢加藤さん、心の声が聞こえるの。｣

事務所から目的の学校に向かう途中にヤマから教えてもらった。

｢だから、家(事務所)ではエ○い事考えちゃダメですよ？｣

｢はっ？んなこと考えたこともねぇーわ！！！｣

あまりにも唐突だったからびっくりして大きな声を出してしまう。

でも、これが逆に良かったみたい。

普通の学生ぽく、その場に馴染めてたみたい。

初の仕事、絶対に成功させて、いじめから救ってやるぞ！