ココロ２４ ページ25
食堂に行けば、監督生とグリム、レオナ達がいた。獣人だから余裕で聞こえる。
「一汗かいた後の朝メシは最高なんだゾ！いつもより肉が食いたくなるってもんよ。」
グリムが肉に頬張る姿を見る。憎たらしい狸っ腹にもう一度尻尾を振り上げたいくらいだ。
「そんなに気を立てないでください。Aさんは短気ですね。」
「五月蝿い。」
「小エビちゃん大嫌いだもんね。お人好しだから？」
「それもあるけど、他にもある。これは言わないよ。」
知ってるのはレオナくらいだろう。クロウリーが親代わりでということ。ラギーにも言ったことがない。言う必要性がないからだ。
「じゃあ気になるから調べちゃおうかな〜。」
「プライバシーの侵害だよ。」
目が笑っていない。既に虚無状態だ。目に映ってるのはモノクロに映る世界で、嫌いなものだけがはっきり見えてしまう。本当は嫌いなものが見えなければストレスフリーなのだが。
「そういえばお前ら……何であのタコ野郎と取り引きなんて馬鹿な真似しようと思ったんだ？おかげで俺の部屋が狭くなっただろうが。」
「みんなのイソギンチャクが可哀想で……後、友達のエースとデュースを助けてあげたくて。」
可哀想という言葉でどうにかなるなら、今頃みんなどうにでもなっているだろう。ただのお人好し馬鹿にも程があり過ぎる。もう聞いてるのも頭が痛くなるレベルだ。可哀想とか同情する暇があるのであれば、自分におかれてる今の状況をなんとかするべきだろう。呑気に食事などとってる暇なんてないのに、能天気なユウには呆れも通り越している。怒りしかない。
「ッハ！期末テストでアイツと取り引きした奴らを、自由にさせたくて契約しただと?!ハハハ！コイツはいいな、背筋が寒くなるぜ。」
Aの場合、寒くなるどころか、バッキバキに凍っている。あまり寒さには強い方ではないので、早くこの寒さを取り除きたい。
「ま、アズールくんのテスト対策ノートはすごいって有名ッスからねぇ。欲しくなるのは分からなくもないッスけど。」
「そういえば二人とも今回のテストで、アズールの契約しなかったんスね。レオナ先輩とか一番楽したがりそうなのに……。あ、いや……何でもないッス。」
「ばーか。誰があんなインチキ野郎と何度も取り引きするか。背に腹は変えられなく取り引きしたことはあるが、毎度ロクな条件じゃなかった。」
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冴凪(プロフ) - 監督生さん» コメントありがとうございます~！そろそろ更新するので待っててくれたから幸いですっ (2021年9月1日 17時) (
レス) id: 9684b934dc (このIDを非表示/違反報告)
監督生(プロフ) - 最高すぎます。続きがたのしみです！ (2021年7月29日 13時) (レス) id: b04fbbb950 (このIDを非表示/違反報告)
まろ。(プロフ) - ゆうなさん» 書いていて私もムッカムカしちゃってました……（）そうなんですよね、嫌いな奴の手助けになってしまうからこそ夢主もドンドン闇深くなっていってて（私がそうさせている）ありがとうございます！これからも頑張りますね！ (2020年12月18日 8時) (レス) id: f82dd573b9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - これはいくらなんでもむかつきます、自分を勝手に担保にされた挙句嫌いな奴の間接的ではあるけど手助けになってしまう…ムカつく以外の何者でもないですなぁ…。話面白いです！！これから応援してます！ (2020年12月15日 11時) (レス) id: 1fc8fa02db (このIDを非表示/違反報告)
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