裏目に（和） ページ43
ニノside
レコーディングの日
不安なあの人に大丈夫と言って送り出した
先に松潤と翔さんとリーダー終えて相葉さん
俺は最後でゲームをしながら終わるのを待っていたんだけど
ニノ「遅いなぁ」
予定時刻をすでに４０分以上オーバーしている
あまりに長いから不安になってレコーディング室を覗いて驚いた
うつむいたまま歌おうとしない相葉さん
困った表情のスタッフ
俺はどうしたんですかとドアを開けて問いかけた
ス「どうも発音がうまくいかなくて
これでは揃っても彼の発音が悪目立ちになってしまう
全員のパートなだけに外すわけにもいかないし」
マネ「〇さんが来ることを伝えてなかったのですね？
驚かれてド緊張になったのが伝わってきまして
おそらくそれが原因かと」
良かれと思って知らせなかったことが裏目に出てしまったのか
俺はブースの中に入って相葉さんの傍に行き抱きしめる
相葉「ニノ・・・ごめん
みんな俺の為に頑張ってくれたのに・・・俺・・・」
すっかり自信なくしちゃって泣きそうになってる相葉さん
ニノ「緊張しすぎちゃいましたね
事前にあの人が着てる事知らせたら余計緊張して練習しすぎちゃうと
思って教えなかったの
ごめんねそれがこうなっちゃうと思わなかった」
俺がそう言うと首を振り弱々しい笑顔で俺を見る
相葉「俺の事考えてくれたのにね
俺が答えられなかっただけ・・・」
どうしたら元気でるだろうか
ニノ「相葉さん思い出して
この歌は俺らにもファンにも元気を与えてくれる優しい歌だよ
相葉さんの歌声ならそれがまっすぐに届けられるの
あなたの笑顔と一緒ならなおさらね
練習の時みんなで日本語でめちゃめちゃにして楽しんだの覚えてない？」
歌詞の意味が分からないと感情がこもらない
だからみんなで意味を何度も読んで日本語で歌ってみた
それを思い出してたのしんでたじゃんあんた
相葉「うん・・・楽しかった
素敵な歌詞だしそれを歌わせてくれるのに感謝だものね頑張らないとね
ニノありがとう」
よかった笑顔がもどった
相葉さんはスタッフと〇さんに謝り再びレコーディングが開始された
そして俺の番
ス「さきほどの相葉さんとの会話を見ておられて
２人の絆いいですねとおっしゃっています
話し終えた後さっきまでのミスが嘘のように1発ＯＫで」
あの人の事悪く思わないでもらいたかったからよかった
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作者名：ケイ♪
作成日時：2020年4月22日 13時
