君のせいです！

28話目 ページ28

sha「A〜、ここちょっとミスってたで」

『…………』

sha「A？おーい、大丈夫か？？」

『ぅえっ、あ、ごめんちょっとぼーっとしてた…ごめんねミスしてた？』

sha「ん〜…いや大丈夫だったで」

『へ…？でも間違ってたって…』

sha「お前顔色悪すぎやろ。そらミスもするわ…これは俺が直しとくから今日の仕事はよ終わらせて帰りや」

『う…ごめんなさい…』


近頃体調の悪さが仕事にまで出てくるようになってしまった。
ぼーっとしたりミスが増えたり…いい加減、ちゃんと切り替えないといけないよなぁと思いつつも、どうしてもずっとうじうじと悩んでしまう。



『Aちゃんどした〜？最近暗くない？』

『あ、先輩…やっぱりそう見えますか？』

『そらそんな青い顔で言われたらねぇ…悩みでもあるの？』

『別に、悩みってほどじゃ…』


先輩に話すにはあまりにも小さすぎる気がする悩みな気がして、相談する気にはなれなかった。
そもそも梨香先輩は忙しいし、シャオちゃんには迷惑かけちゃってるしで相談する時間すら取るのが申し訳ないのだ。



『うーん…なーんかうじうじしてるなぁ？』

sha「部長、こいつ酒飲んだら全部吐きますよ」

『ちょっ、シャオちゃん…！』

『ほほーう？酒かぁ〜』


梨香先輩が何やらにやにやし始めた。この先輩がこの顔をした時はなにかとろくな事が起きない。
シャオちゃん余計なことを…と思って彼を睨むと彼もにやにやしていた。なんなんだこの人達は…

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