【おそ松さん】すみません、成仏してなくて！【一松】

魂の13話 ページ15

「見えなかったみたいです！」






一松さんにそう言うと、無理して笑わなくていいのに、という言葉とともに飴ちゃんをくれました







いや、飴ちゃん食べれないですけどね！？幽霊ですから！







「…あ、エスパーニャンコなら。」








急に思いついた顔をした一松さん






頭の上に電球がつきそうな勢いだった








「…見て、A。こいつエスパーニャンコっていうんだけどさ」






一松さんの腕の中で気持ちよく鳴くネコ






きみ、エスパーニャンコっていうんだねぇ。







「こいつ、人の気持ちが分かるんだ。」






「え？」








なにを言ってるんだこいつ的な目で見ちゃった、すみません。







「…なんか、喋ってみてよ」







「…今夜の夜ご飯はなにかな」









一松さんは頭がおかしいのだろうか。





猫に話しかけてなにになるって…












『一松さんは頭がおかしいのだろうか。猫に話しかけてなにになるって』









猫から聞こえてくる声。こえ。…こえ？









「えっ！しゃべっ！？ええ！！ほんとに！？」









みなさん、この猫すごいですね！！マジでわかるんですね！！









「…僕、頭おかしくなかったでしょ？」







少しむすっとして言ってくる一松さん。









「ふふっ、すみません。おかしくないですよ！」









可愛いとおもったり、なんてね









「…とにかく、これを使ってトト子ちゃんに伝えればいいんじゃない？」









ってことは、もうこれで、









「私、成仏できるんですか？」






「そういうことになるよね」








もうそろそろ家行くよ、といった一松さんは寂しさとかない様子で。








わたしだけなのかな









いまにも寂しさで胸が潰れそう









皆さん、明日私は成仏します






☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆





クライマックスです！

魂の14話→←魂の12話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す