好きなタイプ２ ページ5
「はい」
「わたしのどこが好きか聞かれて、全部って言ってくれる人がいいな…」
伏見様は目を丸くした後、眉を下げる。
だ、だからなんですの？その憐れむような顔は。
幼稚な理想像すぎて呆れてるのかしら。
でもこれだけは譲れないわ。
好きなところがどこか聞かれて全部好きって言ってくれない人とは嫌なの。
以前テレビで「恋人の好きなところは？」と聞かれて答えられなかった人を見てから。
顔だけとか家柄だけとかそういうのはやっぱり寂しいわ。
「わたくしなら言いますよ。Aさまのどこが好きかと聞かれたら、全部と」
ぐわぁっと顔に熱が集中する。
リップサービスとはいえ、まるでわたしのことが好きみたいに。
翻弄しないでほしいわ…あなたの好きな人はわたしじゃないのに…。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
弓弦side
自分の全てを好きでいてくれる人がいい。
なんてかわいらしい願いなのでしょう。
Aさまには、情けをかけすぎるという欠点はもちろんありますが、それも裏を返せば優しすぎるというだけのこと。
魅力的な方なのです。
どこを好きかと聞かれれば全部と答えたくなります。
あまりにもかわいらしいので頬が緩んでしまいます。
わたくしが好みのタイプですか…。
これは期待してもいいのでしょうか。
わたくしのことを好きになってもらえるかもしれないと。
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宝(プロフ) - あーるさん» コメントありがとうございます！弓弦お好きなの嬉しいです〜(*^^*)おもしろいと言ってくださってありがとうございます！応援もありがとうございます！最後まで走りきります (7月5日 20時) (
レス) id: 2151f87f60 (このIDを非表示/違反報告)
あーる(プロフ) - 弓弦の夢小説少ないので嬉しいです(;_;)すごく面白いです応援してます！ (7月4日 23時) (レス) id: cb84109612 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宝 | 作成日時：2023年7月3日 19時
