侵入者２ ページ11
「伏見様！！」
思わず抱きつくと、伏見様は驚いていたが、すぐに背中を撫でてくれた。
「Aさま、遅れてしまい申し訳ありません。怖かったでしょう」
「伏見様、お怪我はありませんの！？わたしあなたを失うのも怖いですわ！」
「ふふ、嬉しいことをおっしゃいますね。お気遣いありがとうございます。弓弦はピンピンしておりますよ。さて、後片付けが少々大変ですね。あとはこちらでなんとかしますからだいじょうぶですよ。ですからAさまはゆっくりお眠りください」
そう言って伏見様はわたしをベッドへと誘導する。
「眠れませんわ。こんな夜」
「おやおや、ではわたくしが子守唄を歌って差し上げますね。しばらくお待ちください」
待っている間にとハーブティーを渡された。
それで少し落ち着いたのか眠気が少しずつやってきた。
伏見様は姫宮家から呼びつけた警備員のような人に男たちを預けると、すぐに戻ってきてくださった。
「ねーむれーねーむれー。愛しい人よ」
そう歌う伏見様に緊張していた精神が解きほぐされる。
15歳にこれはちょっとバカにしていません？と思いながらもわたしの瞼が落ちるまで伏見様は歌いながらわたしの頭をぽんぽんと撫でていた。
桃李くんにはしているのだろうか。
朝起きれば、赤く染まっていたカーペットなどは元通りになっていた。
使用人の数を除いては。
篠宮家に恨みを持って乗り込んできた侵入者たち。
死者は出なかったが、その存在を知っても、お父様たちは増員の使用人を与えてくれることはなかった。
それどころか、信頼している使用人たちを安全のために引き上げてしまって、わたしの周りの使用人は、若い3人が残るのみとなった。
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宝(プロフ) - あーるさん» コメントありがとうございます！弓弦お好きなの嬉しいです〜(*^^*)おもしろいと言ってくださってありがとうございます！応援もありがとうございます！最後まで走りきります (7月5日 20時) (
レス) id: 2151f87f60 (このIDを非表示/違反報告)
あーる(プロフ) - 弓弦の夢小説少ないので嬉しいです(;_;)すごく面白いです応援してます！ (7月4日 23時) (レス) id: cb84109612 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宝 | 作成日時：2023年7月3日 19時
