【鬼灯の冷徹】第二補佐官は狂っている。

狂想６ ページ7

桃「あー…」


白「ん？どうしたのタオタロー君」


桃「高麗人参って畑でしたよね」


白「あぁ、そうだね。僕取ってくるよ」


桃「いえ俺が取ってきますよ」


白「……優秀な弟子で何よりだよ」



パタパタと外へ出て行く桃太郎さん。あー。



白「二人きりになっちゃったね」


貴「そうですねぇ」


白「Aちゃん今晩暇？僕は暇なんだけど」


貴「気持ち悪いでーす」


白「やっぱ駄目かあ」



アハハ、と笑う白澤さん。来る度これだから嫌なんですよ。



白「……Aちゃんってさ」


貴「はい」


白「今の自分に満足してるの？」


貴「…さぁ。どうでもいいです」



満足とか、やりがいとか。



貴「自分の中で何か得る事に、関心は無いです」


白「……」


貴「私は鬼灯様に拾われた身ですので」



ニコリ、笑うと、白澤さんも寂しそうに笑った。



桃「高麗人参取ってきましたー」


貴「それで全部ですか？」


桃「はい、全部揃いました」


貴「それじゃあお勘定お願いします。領収書も」


桃「分かりました」


貴「あ、あと」



白澤さんの方に目を向け、口角を上げた。



貴「いつもの、よろしくお願いしますね」




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