夕暮れフリータイム1 幼い頃の記憶 ページ34
地球人と出会って、まだそこまで時間は経っていない。
でも、みんなが心優しい人で、いつか…大切な仲間になるような…そんな気がした。
そして何故か、幼い頃の思い出が蘇ってくる。
私、ルミの幼い頃の記憶…
ずっとずっと…習い事やら何やらで、自由というものが、全くといってもいいほど…私にはなかった。
今日も、どこかのイベントに参加させられ、その後は習い事。
少しの失敗でもこっぴどく叱られ、泣かされた…
何一つ楽しいことなんてない。
そこら辺の国民は、姫という存在に憧れを抱いている。
姫のどこに憧れるのか…私は理解出来なかった。…何なら代わってほしい。
もう…こんな生活なんかに耐えられない。
逃げ出したい。
こんな…こんな自由がない城なんかから…!
最近は、頻繁にそんなことを思ってしまう。
…自由がほしい。
少しでもいい、ただ…自由がほしかった。
それが、私の今の願い。
たった一つの願いだった。
*
やることが全て終わり、部屋に戻る。
この時間が私にとって、一番幸せなのかもしれない。
でも今日は違った。
いつもなら、嫌なことを忘れられるようにと、戻ってすぐにベッドに入り、寝てしまう。
しかし今日は、部屋に入った途端、大粒の涙が零れ落ちた。
ベッドに入らず、部屋の片隅にうずくまる。
今まで溜めてきた涙を…全部流そう。
そう思った私は、思い切り泣いた。
…誰にも聞こえないくらいに、静かに泣いた。
コンコンッ
不意に、窓をノックしているような音が聞こえた。
ルミ「……ひっ…」
窓の向こう側にいたのは…一人の幼い少年だった。
恐らく、私と同じくらいの年齢。
少年は、窓を開けてというジェスチャーをしている。
私は、恐る恐る、ゆっくりと窓を開けた…
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ぱむもん(プロフ) - 詐欺(ペテン)師 黒猫さん» はぁぁぁぁあっ…女神だぁ!結城!!ありがとう(泣)文才なんてないよ~っでも嬉しい!! (2015年6月9日 19時) (レス) id: b785b4a30f (このIDを非表示/違反報告)
詐欺(ペテン)師 黒猫 - ぱむさんは、文才があってうらやましいです。ぜひ、文才を分けてほしいです。俺のこと、わかりますかね?カゲプロのに居るんですが…。名前をみて分かってくれたら嬉しいです。それでは、二を読んでます。これからも頑張ってくださいね! (2015年6月9日 19時) (レス) id: ab9477a56e (このIDを非表示/違反報告)
氷麗,猫耳(プロフ) - ぱむもんさん» 《*≧∀≦》いえいえ(о^∇^о) (2015年3月30日 22時) (レス) id: 8b1c2f1f5e (このIDを非表示/違反報告)
ぱむもん(プロフ) - 氷麗,猫耳さん» 返事遅れた!ごめんっ、ありがとー!嬉しいよ!(≧∀≦) (2015年3月15日 1時) (レス) id: b785b4a30f (このIDを非表示/違反報告)
氷麗,猫耳(プロフ) - 文才ありありだと思いますよ?更新頑張ってくださいね?笑笑 (2015年2月25日 21時) (レス) id: 8b1c2f1f5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱむもん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Giocosomus1/
作成日時:2014年11月27日 17時