革命マーズクラブ「一」

現状ランナウェイ2 ページ21

奈々美「…っ…」

目を開けると、私をかばうような体制で…意識を失っている…琉斗の姿があった…

奈々美「…琉…斗……ッ!!…っ!?」

琉斗の生存を確認しようと身体を動かした瞬間、違和感に気付いた。

ー私の左腕がない。

奈々美「な…っ…」

そして、出血の量が尋常じゃなかった…
もう、逃げたくても…逃げられない状態…

…琉斗…ごめんなさい…私…もう、もう無理かもしれない…
琉斗だけでも…生きていてほしいな……

最期まで、ずっと一緒にいたかったのに…

もっとたくさん話をしたかったのに……

たったの一度でもいいから…あなたの笑顔を見たかったのに…っ

ー琉斗……ずっと……ずっと…幼かったあの日から、好きだったよ…ありがとう…大好きっ
そして…もう、会えなくなるかもしれないけど…一緒に過ごしたあの日々を…忘れないよ

私は、なんとか使える右手で…琉斗を抱き寄せる…

琉斗はまだ…温かかった。

よかった…よかった…っ本当に………プレゼント…ずっと大事に出来なくて…ごめんなさい…ー


ー私は意識を失った…

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