(仮) forth (ページ11)

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「んじゃ、行きますか」

二宮さんの言葉にベッドから降りて、松本さんから荷物を受け取る。

「相葉さんは？来たんじゃねぇの？」

「ん、来たよ。車回しに行った」

前を歩く二人のやり取りを聞きながら、当たり前の様に後ろを付いていって、ハッと気が付いた。

「あの、お2人ともお仕事に戻ってください。下まで1人で大丈夫なので…ありがとうございました」

私の声に振り向いた2人に頭を下げる。いつまでも仕事の邪魔は出来ない。

「そう？でも俺もこれから外出るからさ。ついでに相葉さんに挨拶してくよ」

ニッと笑った松本さん。…と、対照的に面倒臭そうな顔した二宮さん。

「ワタシもコレ。渡し忘れたからね」

スーツのポケットから取り出したマーライオンペンをプラプラと振りながら、エレベーターの↓ボタンを押している。

会社のエントランスを抜けると、目の前にまぁ君の車が横付けされていて、運転席に座ったまぁ君と、何故か助手席に座った大野さんが楽しそうに笑ってる姿が見える。

「何やってんのよ、おじさん」

助手席の窓をノックすると、私達に気付いた大野さんが「相葉ちゃん、またね」って車から降りて、私に席を譲ってくれた。

松本さんと挨拶を交わしてウヒャって笑うまぁ君はとても楽しそう。二宮さんから雑にグリーンのマーライオンペンを渡されてウヒャウヒャ笑ってるまぁ君はとても嬉しそう(笑)