薬中の弟【東京リベンジャーズ】

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クソっ、あんっのクソ野郎が

誰にキレてんのかもわかんねーけど

心底気分が悪ぃ。




いつも可愛い弟も何だかうざったくて

送り迎えも嫌んなって

最近は他の奴らに任せっきり。




今日も意味もなくAに冷たく当たる。





気づいたら夕方、やけに静かだな。




寝室で寝てんのかと思ったらいなくて

俺の心臓はち切れそうになった。






｢はぁっ、は？、は？なんでいねーの、クソっ｣






服を引っ張り出した後のクローゼット

お気に入りのリュック、毎日持たせてるスマホ

どれもねーな。







俺は急いでスマホを確認した。

蘭から電話？




今はそれどころじゃねーんだよ。

GPSとして持たせてるスマホ

あいつがちゃんと持ってて安心した。





とりあえず車かっ飛ばして行くか。








着いた先は、バイク屋

何でいつもよくわかんねー店にいんだ。







まあ、それからは色々あって

家に連れて帰ってきたんだけど

まだぶすっとしてやがる








｢さっき兄ちゃん謝っただろ｣

『なんで怒ってたか教えて、ぼく悪いところあったらちゃんと直すから…』






Aに悪いところなんてひとつもない

ただ俺がむしゃくしゃしてただけだし。

別に？弟のファーストキスがボスで？

そんなくだらない理由なわけないし。






｢Aは何も悪くねーの。兄ちゃんが勝手にイライラしちまったんだよ｣

『これからはいつものはるちよお兄ちゃん？』

｢おう、いつもの優しい兄ちゃんだ｣

『ぎゅうする…』








Aを抱き上げ膝の上に乗せて抱きしめる。

はぁ〜〜落ち着く。







『あのね、ぼくは、はるちよお兄ちゃんのだからね、』

｢当たり前だろ｣

『はるちよお兄ちゃんだいすきだよっ』

｢ん｣

『ん、ってやだ』

｢はいはい兄ちゃんも｣






そう言うと

もうやだって俺の首に顔を埋めて不貞腐れる。







｢Aこっち向け｣

『やだぁ…』

｢いいから｣

『もぅ、なぁに、』






ふにっと、軽く口にキスをする。









｢あのな、兄ちゃんは言葉じゃなくて行動で示すタイプなんだよ｣

『じゃあぼくもそうするっ』

｢いやお前は言葉で示せ、これ以上ビッチにしたくねぇ｣

『それどういう意味なの？』

｢うるせーお前は知らなくていい｣













その頃灰谷兄弟は三途兄弟と連絡が取れず

Aが心配で気が気じゃなかったらしい。

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