俺が成仏できない理由。【おそ松さん】

第6話。 ページ6

次の日。


おそ松兄さんはみんなに顔を見せることにした。


本当は家に少し寄って帰ろうとしたらしいんだけど、自分を追い詰めている私を見て帰れなくなっただとか。


私がじさつしようとしたことは黙っていてくれるらしいけど、私が責任を感じていることは言うらしい。


おそ「おーい、A、そろそろみんなを集めてくれないか？」



A「えー、おそ松お兄ちゃんが集めてくれるんじゃないのー？

最近のお兄ちゃん達なんか怖いんだもん。」



おそ「しょうがない妹だなー。

よし、お兄ちゃんが集めてやろう！」



A「よろしくー！」



……ハァ…


やっぱり、おそ松兄さんとの会話が一番楽しい。


それが何日かできなかったから嬉しさが倍増だよ。



……けど、話が終わったらおそ松兄さんはどうするんだろう。


また、何処かに旅立っちゃうのかな。



チョロ「あぁ、A。

そこら辺に書類ない？」



A「チョロ松お兄ちゃん！！！」



チョロ「なにそんなキラキラした目で見んだよ…

気持ち悪いからやめろ。」



A「……はい。」



チョロ「大体さ、今の状況考えてるの？

そんな笑顔で会話するなら家を出ていけ。」



A「そんな……！！


まだチョロ松お兄ちゃんおそ松お兄ちゃんに聞いてないの……？」



チョロ「は？」



A「おそ松お兄ちゃん、ここにいるんだよ？


みんなを居間に集めて話をしようとしてるの。」



その時、階段の下におそ松兄さんが見えた。



A「ほら、チョロ松お兄ちゃん、あそこにおそ松お兄ちゃんが………」



私は階段の下を指さした。



チョロ「……？

誰もいないじゃん。


ついにお前幻覚が見えるようになったか。


一回病院行って手術失敗でもして死ね。」



チョロ松兄さんは私の後ろにある書類を取ると、階段を下っていった。


まだおそ松兄さんは階段の下で立ちすくんでいた。


様子が明らかにおかしい。



A「おそ松お兄ちゃん………どうしたの？」



おそ「A………


俺、お前からしか見えてない……。」



A「………………え？」






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