第2話。 ページ2
数日前。
うるさいほど鳴り響くサイレンの音で目が覚めた。
時刻は午前3時。
下の方から声が聞こえてくる。
A「誰だろこんな時間に…」
階段を降りて居間に向かおうとした。
それよりも先に視界に入ったのは、
黒電話の前で泣き崩れる母の姿だった。
電話から声がまだあったから耳にあてる。
電話からは警察の声がして、
私は事情を聞いた。
ーーーーーーーーー
全て聞いたところで私は電話を落とした。
気づけばパジャマのまま家を出ていた。
＿＿＿『お宅の松野おそ松さんが、電車に轢かれてしまいました。
おそらく、もう命は長くないかと＿＿』
警察から伝えられたことは、どうしても信じられなかった。
だって、おそ松兄さんは、そんなことでは死なないから。
自分より下の兄弟を置いて行ったりしないから。
向かった先は、もちろん事故現場。
たくさんの救急車やパトカーがいる。
線路には、轢かれた跡があった。
血が飛び散っていて、少し気味が悪かった。
現場には、兄さんたちがいた。
A「カラ松お兄ちゃん、チョロ松お兄ちゃん、一松お兄ちゃん、十四松お兄ちゃん、トド松お兄ちゃん…！
おそ松お兄ちゃんはっ！？」
すると、チョロ松兄さんがそっと救急車の方を指さした。
指の先に、救急車に運ばれていくおそ松兄さんの姿が見えた。
A「おそ松お兄ちゃん！
おそ松お兄ちゃんっ！！！」
必死になって手を伸ばす。
けど、警備員に止められて身動きが取れない。
私はただ、運ばれていくおそ松兄さんを見ることしかできなかった。
ー一ーー
その数時間後、おそ松兄さんの死が告げられた。
兄さんたちは、大声で泣いて、話しかけても返事をしてくれない。
私は、絶望のあまりに食事ができなかった。
それは何日も続いて、私の体は痩せ細っていった。
＿＿＿「俺らは死ぬまで一緒だぞ！」
おそ松兄さんが昔に言ってくれたこと。
私はその言葉で安心できてたのに。
兄さんは、忘れちゃったのかな…？
ーーーーー
その翌日が、今に至る。
あ、もう着いた。
私は玄関を開けた。
＿＿そのとき、同時に赤い風が吹いた。
…というのは私の妄想でしかない。
NEXT？ーーーーー→
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やみまつ - テラおもしろす (2020年3月14日 23時) (
レス) id: b6554bcf02 (このIDを非表示/違反報告)
ももまつ(カラ松girl)(プロフ) - 続きベリベリカモンヌ！щ(°▽° )щ (2019年4月7日 15時) (レス) id: c97f3faa63 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - 続きがとても気になる！更新止まってます！お願いします戻ってきてください！楽しみに待ってます！ (2017年12月10日 22時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
Ｐ子先生(プロフ) - にこぴーすさん» ありがとうございます！これからも多分切ない話が続くと思います(；・∀・)はい！頑張ります！ (2017年6月4日 23時) (レス) id: be24eeb8e5 (このIDを非表示/違反報告)
にこぴーす(プロフ) - な、んか……！ 涙腺緩みました (涙) 素敵な作品ですね！ 更新 頑張ってくださいね ♪ (2017年6月4日 22時) (レス) id: 34823bc5fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：P子先生 | 作成日時：2017年2月17日 0時
