【おそ松さん】狐の呪い2【妖怪松】

第52話 ページ12

ーおそ松sideー


気絶して目が覚めた。



あれ、さっきまで俺、何してたっけ…？



確か、カラ松達が来て…



思い出せない。



けど、Aに迷惑をかけた気がする。




寝室に誰もいなかったから、居間に向かった。



すると、そこにはAと俺の兄弟達がコソコソと話していた。




おそ「なになに〜恋バナか〜？

俺の耳がいい能力で丸聞こえだけど！」




俺は身を壁に寄せて聞くことにした。



けど、聞こえてきたのは恋バナでもなんでもなくて。



俺の残酷な話だった。



妖怪界での記憶があまりなかったのはそのせいなのだとやっとわかった。



俺はその話を聞いても受け入れることができなかった。



記憶がないとか信じられない。



神社に閉じ込める為なんて聞いてない。




＿＿弟達が俺の為に死ぬとか、ありえない。




ていうか、トト子ちゃんのその能力は分身が死ぬと元の方も死ぬんだよ。


知らないんだったら俺に相談せずに実行するなよ馬鹿。


俺、お前らいなくなったら逆にショックで死ぬよ？



けど俺…殺そうとしたんだよな…



自分をコントロールできないとか、なんて情けないんだよ俺は。



いけね、涙が出そう。


ダメだ、我慢。我慢だ。



あ、自己紹介してる。



…楽しそう。


目をこすって俺は自己紹介に乱入した。





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