警視庁捜査第八課の新米刑事ちゃんの名推理。 【 黒バス 】

●　ビショ濡れのアリバイと……… ページ22

笠松「八課です」





『おう。やっと来たか遅いぞトロ課』




「!!そんな『大丈夫だよ、A』……ｯ」




伊月「遺体は?」





『さっさと来い。こっちだ』






.





「……ｯ!!」




一課の人に連れられて来た部屋は、本当にこの部屋で
他殺された遺体があったのかと思うほど綺麗だった。




だけどその真ん中には、明らかにおかしい変死体。
髪は濡れていないのに服はびしょ濡れで、ナイフの柄が飛び出ていた。






伊月「服がびしょ濡れなのは良くわからないけど……


死因は、前と同じで鋭利な刃物……まあこのナイフを心臓に一突きでの失血死だな」




笠松「森山、宮地、氷室、聞こえるか?」




『ああ。こちら森山ー、バッチリ聞こえてるぞ。

だけど、プロファイルにはもうちょっと情報が欲しい所だな』




笠松さんが、スマホの電源を入れる。


どうやら、さっきまでの会話は通話中と書かれた
画面の向こうの森山先輩達に筒抜けだったみたいで。






伊月「ねえ、これってなんだろう」




遺体を観察していた伊月先輩が、



「糸、ですか?」



虹村「いや、銅線……っぽいな。

なんでこんなところに……」




「銅線?」




笠松「あいつ等に写真送るか」





「何で銅線が……?」




私たちが頭を悩ませていると、



ふと背後から声が聞こえた。




『それ、証拠品として回収させてくれませんか』




「!!!」




虹村「ﾁｯ………七課………」




「な、七課?」







そこに立っていたのは、カラフルな頭の集団だった。

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