オワリノナイ恋 / A. Masaki【19】 (ページ7)

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727.不安だったページ7

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「ごめんね、不安になっちゃった？」

「･･･なりました、、」

「あと二週間、頑張れる？」

「ん、、がんばります、」

「･･･俺も本当はちょっと不安だったの」

「え、、」

思いがけない言葉に、体を離そうとしたけど
雅紀くんは、腕の力を緩めてくれなくって、そのまんまの状態で話を聞く。

「最後に会った日、あんまり体調よくなさそうだったし、朝もゆっくり話できなかったじゃん？」

「あ、、」

「だから、無理してないかなぁ、って。ラインで大丈夫って言ってくれたり、電話でも調子良さそうだったから、そのあとは安心してたんだけどね？」

雅紀くんが、それでも連絡してよ！って思うよね。って罰が悪そうに笑って
その声が髪にかかって首筋を掠める感覚。

「高野さんにも心配されちゃったし、、」

「高野さんに･･･ですか、？」

「うん、Aちゃんがあまりに元気ないから、何かあったんですか？って喧嘩したと思われたみたいで。」

「え･･･何か顔に出てたんですかね、」

「わかりやすいからね、Aちゃん(笑)まぁ、その疑いは晴れてるからさ？」

「なら、、いいんですけど、、」

「他にも不安要素はあったし、、」

「え、」

不安要素？って思ったけど、それを聞く前に彼は体を離して

「あー！腹減った！(笑)」

そう言ってカウンターに置きっ放しだった袋を彼が持ち上げる。

何か、他にも彼を不安にさせてたところがあったのかな。って思ったけど
もう肉まんを温める準備を始めた彼に聞くタイミングは、しっかり逃して

雅紀くんも、いつもの笑顔で話しかけてくるから
ただの言葉の綾だったのかな、、って思って私もキッチンに入った。