26.ピンクの歯ブラシ･･･A ページ26
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朝、起きると体を少し屈めてソファーで寝たからか腰が少し痛かった。
翔ちゃんも、ベットから抜け出してきて一緒に札幌に向かう準備をする。
｢あ、翔ちゃーん。荷物はどしたの？｣
｢あぁ、一旦家寄ってもらうわ｣
｢あぁ、そ？｣
歯磨きをしようと洗面台まで行くと
翔ちゃんが、何コレ。って二本ある歯ブラシのピンク色の方を手に取った。
｢あ、それAちゃん用！｣
｢へー、｣
｢昨日なんで帰っちゃったんだろ･･･｣
Aちゃんが帰った理由がわからないままで
それが気になっちゃって、結局昨日はあんまり眠れなくて、欠伸を連発する。
｢俺、なんか悪いことしたかなぁ｣
｢･･･本気になりすぎんなよ？｣
洗面所を出る序でに、翔ちゃんにそんな事を言われて
｢え？･･･俺、もう本気だよ！｣
｢本気になっちゃいけねぇんだよ｣
｢なんでよ！｣
｢一時の快楽があれば、俗の女でもいいじゃん。なんでそんなに彼女に固執するんだ？｣
｢俺はもう決めてるんだよ！Aちゃんとずっと一緒にいるの！｣
洗面に使ったタオルをラックにかけて老化を歩いて行った翔ちゃんを追いかけて話を続ける。
｢小学生みたいなこといってんなよ。どれだけリスクのあることしてるかわかってんのか？｣
｢それでも、俺はAちゃんが好きなんだよ｣
｢相手が金目当てだったら？ただ楽しむ為だけに相葉くんに言い寄ってたら？｣
｢Aちゃんはそんなこじゃないよ！･･･どうしたの？翔ちゃん･･･なんかいつもと違うよ？｣
｢･･･俺らは、そんな簡単な世界にいるんじゃねーんだよ･･･それぐらいわかってくれよ･･･、｣
そう言うと、翔ちゃんは携帯の画面を見て少し眉を動かした。
手紙のマークのアイコンをタッチしたから多分、メールなのかな。
メールって単語で、Aちゃんにメールすればいいんじゃんってことを思いついて
俺も即座に、携帯を開いてメール画面を起動させる。
｢昨日、どうしたの？何かあった？連絡待ってます｣
それだけ書いてメールを送った。
翔ちゃんはまだ、メールの返事を打ってるみたいで
じゃあ先に風呂入ちゃおう。って思って服を脱いで
パンツを脱衣所のカゴにかけると携帯を端っこに置いてシャワーを浴びた。
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作者名：にゃん | 作成日時：2017年11月29日 0時
