オワリノナイ恋 / A. Masaki【1】 (ページ25)

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25.ウソページ25

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雅紀くんちから飛び出して、まだ人で賑わう大通りに出た。
流したく無い涙が頬を伝ってきて、いくら拭っても全然涙は止まらなくて

空を仰ぐと群青色の空が私を見下ろしてて、その色でさえ切なく思えた。

鞄の中のバイブに気がついて手に取ると雅紀くんからで
もちろん繋げることなんて出来なくて、そのまま鞄に押し込んだ。

｢うっ･･･ひっく･･･ふっ、｣

都会の煌びやかな街中を涙を流しながら歩く人が物珍しいのか行き交う人にチラチラ見られて
なんでこんな惨めな思いなきゃいけないんだろうとか
私、櫻井さんに嫌われるようなことした？とか
いろんな感情がぐっちゃぐちゃになっちゃって
これ以上外は出歩けないって思ったから、少し高くつくけど、タクシーを拾って帰ることにした。

家に着くと、ようやく落ち着いてきて雅紀くんに連絡を入れようか迷った。
だって櫻井さんにあんなこと言われたら例え、冗談だって言われても本当に聞こえるもん。。

あのキスは嘘だったの？

ずっと一緒にいたいね、も嘘？

遊びとして繋がってたの･･･？

何もかもが信じられなくて、涙も止まらなくて
好きな人から遊ばれるってこんなに辛いことなんだって思い知らされた。

そうだよね、雅紀くんは綺麗な女優さんとか
モデルさんとか沢山本命にする相手はいるもんね･･･。

雅紀くんに電話を入れて本人に確認するのが早いはずなのに
私が傷つく返答が返ってくるんじゃ無いかって不安になって今日はメイクも落とさず
泣き疲れた体は、そのまま眠りにつく事を選んだ。