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ひぇぇぇーーー
沢村くんと降谷くんが来てくれて正直助かった
こんな時間から連れ出される一也には申し訳ないけど、あの空気な耐えられそうになった
あんな近くに一也の顔があって、びっくりした
だいぶ気持ちも落ち着いてきたので、室内練習場に様子を覗きに行く
一也たち以外にもまだまだ練習してる人がいて、これは長くなりそうだなと思った
ご飯まだ残ってるのあったっけ？
食堂におにぎりを作りにいって夜食としてみんなに食べてもらった
「やっぱりAのおにぎりうめーな」
「ですよね、塩加減とか完璧
さすがねぇさんすね」
「僕も…マネージャーのが1番好き
小さくて食べやすい」
他の子が握るおにぎりより一回り小さくなっちゃうんだよな
一也がAの手は小さいからなとディスってきた
ほれと沢村くん達に見せる
掴まれた手首からさっきの一也の体温を思い出させた
男って感じが全面に出てきて、戸惑っちゃった
ドキッてした
思い出しただけでもまた心拍数が上がる
学校では今までみたいに一緒にいることは少なくなった
ただそれだけなのに、凄く違和感
半身を抉られた感じまでしてしまう
一也は女の子達に囲まれる事が増えて、適当にあしらってる
倉持くん曰く私が近くにいないからここぞとばかりに寄ってきてんだろうと推測してた
終いには近づくなオーラを放っていた
廊下からそれを見ていて、モヤモヤすると放った独り言がたまたま通りかかったナベちゃんにしっかり聞かれてしまっていた
「素直になりなよ」と謎の一言を残して言った
モヤモヤしている時には無心になれることが1番
ここぞとばかりに倉庫の掃除を始めた
自主練で道具が出払っている時じゃないと効率が悪い
ピカピカになった倉庫を見て1人で満足していると一也が綺麗になったなーと道具を片付けにきた
あ、あれ？今なんでドキッと心臓が跳ねたんだろ…
また顔見れなくなる…
話したいことたくさんあるのに、言葉が出てこない
「まだあっち残ってるからやってきちゃうね」
「手伝うか？」
「いい！大丈夫！ご飯の時間でしょ？冷めちゃよ？」
「それはAも一緒だろ？後でいいから先に食おうぜ」
手首を掴まれて強引に食堂まで引っ張っていかれる
正直こういう一也の強引な部分に助けられる
一緒にいたいのにいたくない
わけのわからない感情に振り回されてる私なんかとでも一緒にいてくれようとする
たぶん感じ悪い態度取っちゃってるのに…
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作者名：彩葉 | 作成日時：2021年6月17日 20時
