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考えてもなかった。
野球部で頑張る一也の応援はしたいって思ってたけど、マネージャーになるなんて全然頭になかった。
呆けている私に一也は肩を揺らして笑っていた。
「まずは青道受かってからな。
そっから考えたって遅くねぇよ。俺はAがマネージャーしてくれたら嬉しいって思ってることだけ覚えておいて。」
「う、ん…」
まさか一也がそう思っていたなんて思いもしなかったから、まだ落ち着いて考えることができなかった。
でも、マネージャーか…。
私にできるかな…。
まずは受験。落ちたら身も蓋もない。
最後の追い込み頑張らなきゃ。
受験前日の夕食。
うちの母より一也の方が気合い入ってた。
胃もたれしそうなくらい大っきな豚カツ。
"勝"か…。ベタだなぁと思ったけど、娘の受験前日も残業だと頑張ってる母に変わって一也が作ってくれた夕食を目の前にしていた。
きっと一生懸命作ってくれたんだよね。
ありがとう。
うちの母が薄情なのか、それとも御幸家が激甘なのか…
たぶん後者だと思う。
おじさんからもチョコのお菓子をもらう。
きっとなんちゃらって文字ってるこのシーズンよく見かけるやつ。
「美味しそう！ありがとう」
「衣は剥して食えよ、太るぞ」
「やだよ、一也がせっかく作ってくれたのに、全部ちゃんと食べるんだから。」
「気にしなくていいのに。」
「いってきます」
「頑張ってこいよ、
Aなら大丈夫！」
一也も今日青道に行くって言ってた。
試験が終わったら練習に参加するらしい。
まだ卒業してないのに、特待生ってすごいなぁ。
筆記試験をすべて終えて、校舎から出る。
ここが青道か。
小さい頃から憧れた学校。
野球部だけじゃなくて、制服にも憧れた。
ブレザーでリボンもかわいい。
ちょっと見学させて貰おう。
広い校内を探索しつつ、辺りをキョロキョロ見渡しながら歩いていた。
食堂はここなんだ。
学校に食堂があるなんて、高校っぽい。
変な所に感動しつつ、春から通えるようになるのかなぁ。とさっきの試験を振り返ってみた。
数学のあの答え、Aの方が正解だったかもしれない。
いやいやBで合ってるよね。と受けたばかりの試験の答えを悶々と考えていたら、いつの間にか見知らぬ所に迷い込んでいた。
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ow17fc14(プロフ) - マリイさん» コメントありがとうございます。自信はないですが、御幸の話が終わったらチャレンジはしてみようと思います。気長にお待ちください。 (2020年12月10日 9時) (
レス) id: aa2425e726 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 丹波光一郎の小説も書いて欲しいです丹波さん好きだけど小説無いんで (2020年12月8日 19時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩葉 | 作成日時：2020年12月5日 12時
