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一也が戻ってきてびっくりしてる。
クラッカー鳴らしたし無理ないか。
わーい、サプライズ成功。
Happy Birthdayの歌を歌ってローソクの火を消してもらった。
「豆乳ホイップだからそんな甘くないよ。」
「うまそ」
フルーツいっぱいのミルクレープ。
一也が食べ切れそうなくらいの小さなサイズ。
「これくらいなら大丈夫だ。美味いっ」
「へへ、もっと褒めてもいいよ」
「美味い!ありがとう!」
私にも食べろってフォークに刺したミルクレープを差し出された。
「あーん」
「うん、おいしいね。良かった。」
「A、俺の幼なじみでいてくれてありがとう。」
「なに、改まって…」
「Aが伝えてくれたから俺も伝えなきゃなって。
Aがいてくれたから、父さんが仕事で忙しくても寂しくなかったし、誕生日もAんちでしてくれたしな。」
一也をうちに招待して先に誕生日会をやってて、仕事を終えたおじさんがそれに加わるって感じなのをもう何年もしてきた。
私の誕生日の時は一也が料理を作ってくれて持ってきてくれてたりしたから、お互い様なのに。
改まって言われちゃうと困るな…。
照れくさい…。
ミルクレープも完食してくれてごちそうさまをもらった。
「さて、腹ごなしに素振りいってくるかな。」
「じゃぁ、私はお風呂。」
「溺れるなよ。」
「お風呂で溺れないよっ!」
お風呂場までぎゃいぎゃい言いつつ、鍵ちゃんとかけろと念押しされた。
何度も言わなくてもちゃんとしてるのに。
一也にはドジっ子に見えてるんだろうか。
お風呂から出てくると、すぐ近くで一也が素振りしてた。
出てくるの待ってたの?
最近よくある光景。
「番犬終わったのか?」
通りかかった倉持くんゾノくんがなにやらニヤニヤしていた。
「番犬?」
「Aは気にしなくていい。あいつらが勝手に言ってるだけだから。」
「えーなに??」
「いいんだって。早く寝ろ!髪乾かしとけよ。」
なによ!
最近一也がお母さんみたいに口うるさくなってきた…。
そんなこんなで一也の誕生日が終わった。
Happy Birthday!一也!!
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ow17fc14(プロフ) - マリイさん» コメントありがとうございます。自信はないですが、御幸の話が終わったらチャレンジはしてみようと思います。気長にお待ちください。 (2020年12月10日 9時) (レス) id: aa2425e726 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 丹波光一郎の小説も書いて欲しいです丹波さん好きだけど小説無いんで (2020年12月8日 19時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彩葉 | 作成日時:2020年12月5日 12時