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寮生活にも慣れて来た今日この頃。

青道の新チームは選抜を逃した。
夏こそはと練習にも力が入る。


「Aちゃんちょっといい?」

「楠木先輩…はい。大丈夫です。」

あれからほとんどまともに話してなかった。
沈黙を先に破ったのは私。

「ごめんなさい!」
「待ってよ、なにを謝ってる?悪いのは俺。」
「気まずくて避けてました…マネージャーとして失格ですよね。ごめんなさい。」
「避けてたのは俺も一緒。
順番すっ飛ばして…って御幸に言われたの堪えた。そうだよなぁって反省した。嫌な思いさせてごめんな。この通り!」

深々と頭を下げられて逆にこっちがあたふたしてしまう。

「先輩!やめてください。」
「告白しようと思ってたけど、一旦白紙!
ちゃんと男として意識してもらえるように頑張るから。まずは甲子園!」
「はい!私も全力でサポートします!」

これからもよろしくねって手を出された。
握手をしたら、楠木先輩はよしっと気合いを入れた。

「早く風呂いけよ。電気落とされちゃうよ?」
「わぁーほんとだ!急いでいってきます。」

使用中の札を表に向けて、一人で入るには大きすぎる湯船に浸かった。
お風呂掃除は最後の私の役目。

掃除を終えて部屋に向かってると一也と遭遇した。

「よっ!」
「うん。」
「ん?お前どうした?元気ねぇな?」

ちょっと頭がボーッとする。
のぼせたか、湯冷めしたかどっちかだろうな。

首に一也の手の甲が触れた。

「髪乾かさねぇで風呂掃除しただろ?湯冷めして風邪ひいたか?
ちょっと熱いぞ。」

「わかんない…。なんかボーッとするからもう寝るね。」

一也の横をすり抜けて部屋に向かおうとした。

「フラフラじゃねぇか。しっかり掴まってろよ。」

いきなり横抱きにされてびっくりしたけど、やめてとかおろしてとか、そんな言葉も出てこない。

落っこちないように、一也の首に腕を回してギュッとしがみついた。


「そうやって素直ならかわいいのにな?」

どういう意味よ…。
反論するのもしんどい…。
「Aどうした?」
倉持くんの声がする。
扉が開く音がしたから、たぶん5号室の前を通ったんだろう。増子先輩の声もした。

「大丈夫かよ。顔色わりぃぞ。」
「たぶん熱ある。身体熱いし。寝かしてくるわ。」
「なんかいるもんあるか?」
頬にかかった髪をどけながら倉持くんはそう聞いてくれたけど、首を横に振った。

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ow17fc14(プロフ) - マリイさん» コメントありがとうございます。自信はないですが、御幸の話が終わったらチャレンジはしてみようと思います。気長にお待ちください。 (2020年12月10日 9時) (レス) id: aa2425e726 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 丹波光一郎の小説も書いて欲しいです丹波さん好きだけど小説無いんで (2020年12月8日 19時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:彩葉 | 作成日時:2020年12月5日 12時

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