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「あれ？御幸は？」
「楠木先輩…。一也はちょっと野暮用で…」
「Aちゃんに押し付けて行っちゃったの？」
「私が言ったんです！行ってきていいよって。」
「御幸が帰ってくるまで手伝う。」
「いやいや、1年の仕事ですから。先輩は文化祭楽しんでください。
終わったらすぐ練習なんですし。ね？」
先輩に手伝ってもらったってみんなに知れたら、私怒られちゃいそう…。
先輩とあーだこーだやってると一也が戻ってきた。
「あれ？もういいの？」
「うん。なんかイメージと違うかったらしい。」
「イメージ？」
「勝手に理想を押し付けられても困る。もういいって言われた。」
「えーと…ドンマイ？？」
「なんかムカつくな。」
一也が戻ってきたから楠木先輩はまた後でと手を振った。
「自分といても全然笑ってくれないならもういい。ってさ。」
「一也はよく笑ってるよねぇ？」
お腹抱えてるときもあるし、意地悪に口角を上げてる時もよくある。
「自分じゃよくわかんねぇけど、Aといるとよく笑ってるらしいぞ。」
「そうかなぁ？あの子の気のせいじゃないの？
一也もしかして、緊張してた？」
「しねぇって。知らない子と並んで歩くのは違和感しかなかったけどな。」
違和感………。
一也がずっと隣にいた。それは紛れもない事実で、今日は楠木先輩と一緒に行動した。
楽しかったけど、どことなく緊張しててなんか落ち着かなかった。
それが違和感？？
楠木先輩にはすごく失礼なことかもしれないけど。先輩相手だしやっぱり緊張しちゃう。
私達の当番の時間が終わって一也に手を引かれた。
「どこ行くの？」
「いいところ。」
どうやら一也のとっておきの所があるみたい。
「Aはもう一通り回ったんだろ？
ならちょっと休ませて。揚げすぎて疲れた。」
学校内にこんな静かな場所あったんだ。
段差に私を座らせて一也はゴロンと横になった。
「ちょっとちょっと、何勝手に人のこと枕にしてんの？」
「いいじゃん。減るもんじゃないし。」
「むぅ…」
一也に甘えられるとくすぐったい。
いつも甘えてばかりだから。
お姉さんづらしてきたけど、私より一也の方がずっとずっと大人。
目を閉じて寝かかってる一也の髪を撫でた。
「浴衣…かわいいよ。ほんと。」
「お、起きてんの？」
「10分たったら起こして。」
すぐにスースーと寝息を立てた。
かわいいよって寝ぼけてたのかな。
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ow17fc14(プロフ) - マリイさん» コメントありがとうございます。自信はないですが、御幸の話が終わったらチャレンジはしてみようと思います。気長にお待ちください。 (2020年12月10日 9時) (
レス) id: aa2425e726 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 丹波光一郎の小説も書いて欲しいです丹波さん好きだけど小説無いんで (2020年12月8日 19時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩葉 | 作成日時：2020年12月5日 12時
