検索窓
今日:23 hit、昨日:41 hit、合計:61,252 hit

34 ページ34

慌ただしかった準備も終えて、文化祭当日。
私の当番は午前中の1時間
野球部のは午後一番。

見て回るなら当番が終わってすぐの方がいいかな。
楠木先輩との待ち合わせ場所に行こうとしたら、隣のクラスから一也がひょこっと顔を出した。

「Aどこ行くんだよ。俺もう一時間ここにいなきゃいけねぇけど、それ終わったら一緒に回ろうぜ。」

「えっ…、回る予定にしてくれたの?何も言わないから…。
楠木先輩たちと回ることになってる。」

「ちぇ…なんだよ。まぁ先輩連れてきてくれよな。」

「うん、わかった。」

一也のクラスは唐揚げとかポテトとかそういうの。
ノリくんが喜びそうだなぁ。
あ、ソワソワしながら並んでるや…。よっぽど好きなんだなぁ。

じゃぁね、って手を振ったらまた一也に呼び止められた。

「なに?先輩待たせてるかもしれないのに。」

「浴衣、似合ってる。」

「あ、ありがとう…」

ドキンと一瞬ときめいてしまったじゃないか。
真剣な顔して言うから…。

「馬子にも衣装だな。」

前言撤回!私のときめきを返せ。
ホント一也は一言多い!
プリプリ怒りながら、待ち合わせ場所に向かうと、女の子たちに囲まれてる楠木先輩がいた。
逆ナン??
先輩イケメンだもんなぁ。
あれ、他の先輩たちは??

私に気づいて、連れが来たからごめんね。って女の子たちに謝ってる。

「助かったよ。」
「モテる男は大変ですね。大丈夫ですか?すごく残念そうですけど…。」
「いいよ。Aちゃんがいたら。」
「そういえば他の先輩方は?」
「え?!もしかして、2人で回るって意味伝わってなかった?」
「は、はい…。先輩みんな一緒かなって。」
「なーんだ。今度からはもっとハッキリ誘うから。俺とデートしてくださいって。」

なんて答えたらいいんだろう。

「時間ないし、行こうか。どこ行きたい?」

ちゃんと返事できなくて困ってたら先輩が笑いながらそう聞いてくれた。
「えーと、えーと。先輩はどこ行きます?」
「2年のフロア案内しようか?みんなに見せびらかせようよ。かわいい浴衣着てるしさ。」

「一也には馬子にも衣装って言われましたけどね。」

「見る目ないな。こんなにかわいいのに。」

先輩はサラッとそういう事言い過ぎです。
いちいちドキッとしちゃう。

でも、一也に言われた時のほうがなんか…もっとこう………。

まぁいいや!文化祭楽しまなくちゃ。

35→←33



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (16 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
87人がお気に入り
設定タグ:ダイヤのA , 御幸一也
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ow17fc14(プロフ) - マリイさん» コメントありがとうございます。自信はないですが、御幸の話が終わったらチャレンジはしてみようと思います。気長にお待ちください。 (2020年12月10日 9時) (レス) id: aa2425e726 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 丹波光一郎の小説も書いて欲しいです丹波さん好きだけど小説無いんで (2020年12月8日 19時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:彩葉 | 作成日時:2020年12月5日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。